毎日が忘年会、のつもりで働けばいい

shinagawaku

某区役所で「働き方改革」をテーマにした3時間研修を行いました。自分の部署や庁内の問題点と解決策をテーマにグループワークを繰り返し行い、具体的かつ活発な議論がなされていました。

ただ、自治体職員研修の常として、反応が薄い。盛り上げるまで結構時間がかかりました。親父ギャグのウケもイマイチ。「まあ、こんなもの」と思いながら進めるのですが、公務員の研修でもウケるように、もっと腕を磨かねば。

親父ギャグはスルーされましたが、下のスライドは反応がありました。

忘年会の日は全員定時退社できるのに
普段は定時にあがれないのは何故?

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ただいま忘年会シーズン真っ盛り。忘年会当日の朝礼で、部長が「今日はみな定時であがるように。段取りを考えて仕事しましょう。残業は厳禁です」と訓示。トラブル発生して残業になりそうな気配があると、課長が「明日でいいものは明日に回せ!」と指示。終業時刻が近づき、今日中に終わらない業務を抱える部下を見つけるや、係長は「手の空いている人はサポートを!」と指導。そんな光景が各社で見られるのではないでしょうか。

これを、毎日やればいいんですよ。本気になれば出来るんだから。毎日が忘年会のつもりで仕事すれば、働き方改革なんてすぐ実現します。

他にも日本人の働き方の特徴として、「始業時刻や会議の開始時間はうるさいけど、終了時間にはルーズ」という話しをしました。逆に、時間にルーズなイタリア人は「集合時刻に集まらないけど、終わり時間はみな守る」と聞いたことがあります。そんなイタリアに日本は労働生産性で負けているなんて、摩訶不思議ですね。(下記URL参照)
http://blogos.com/article/187366/

働き方をテーマにした研修をすると、具体的なハウツーを求める要望が出たりします。でも、ハウツーを学んだところで、働き方を変えるマインド(覚悟)がなければ、あまり意味がない。

長時間労働の悪癖が常態化している組織の共通項は、経営管理層が働き方について問題意識がないこと。これまで残業前提の働き方でやってきて、それを評価されて出世できたと内心自負するダメボスに、働き方の改善は期待できない。働き方改革を本気で進められるのは、ワークライフ・コンフリクト(衝突・葛藤)を抱えた当事者である。

そんなことをつらつらと思う、忘年会シーズンなこの頃。研修はきっかけに過ぎないので、某区役所も研修で終しまいになるのではなく、何か一つでも具体的なアクションにつながってくれたら、うれしいです。

ということで、行きの電車で読んだ本もご紹介。

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