読みおえた本を出会った人にプレゼントする趣味に記録をつけることにしました。

読み終えた本を出会った人にプレゼントするのが、私の趣味です。

きっかけは、2008年に専修大学でキャリア連続講座を始めた際、社会人ゲストで来てくれた友人たちへのお礼で読み終えた本を渡し始めたこと。

年間200-300冊の本を読んでいます。面白かった本はプレゼントし、面白くなかった本はブックオフへ。記録をつけていないのですが、半分くらいあげているので千冊を超える計算に。

一度読んだ本は基本読み返さないので、蔵書するより、面白がってくれそうな人にあげる方が本も喜ぶだろう。そう考えました。

本とお金は回りもの!

と、本屋さん業界のレジェンドでFJ代表の安藤哲也さんからコメントあり、その通り!と合点しました。

気ままにやっている趣味なので、どうこうしようという気持ちはありませんでした。でも、意図的にやってみようかという意欲がにわかに湧いてきました。

そのきっかけは、先週日曜に出会った30歳の青年から「介護に興味がある」と言われたこと。彼にプレゼントする本をセレクトしていたら「こういうの結構好きかも」と改めて気づき。

今年は大学院の研究用で購入した本が多く、自宅に溜まっています。修論を終えたら手放せるので、読んでもらえそうな人にプレゼントしようと思います。

ということで、本のソムリエならぬ、本のおしつけで最初にお訪ねしたのは認定NPO法人こまちぷらす。スタッフと会員が集う「こまちsミーティング」に顔を出しました。初参加です。

お魚を加えているのは、おやこバルの山崎まさこさんと副代表の北本若葉さん。

プレゼントした本の説明をします。

まずは、ティール組織の解説本。

つい先日、こまちぷらすのリーダー会議にお邪魔しました。そのときも感じたのですが、こまちぷらすは従来の組織とは運営の仕方(思想といってよい)が違うため、普通の会社で行なっているようなフレームをあてはめると違和感が生まれます。

今回のミーティングでも「他の人にこまちの説明をするのが難しい」という話しが出ました。今まさにイノベーションを興している組織なので、既存の文脈で考えると理解しがたく感じるのです。

では「こまちらしさ」って何だろう?と考えると、上手い表現が見つかりません。ひとまず「ティール組織」が使えるワードになるのでは?

そう思って読み返しましたが、かくいう私がティール組織のことを理解しきれていません。そんな状態でしたが、こまちスタッフは聡明ぞろいなので理解できるかも。

つづいて少子化を考える材料として、中京大学教授・松田茂樹さんの研究書。『少子化論』は少子化の原因をあらゆる角度から考察し、アカデミックに検証した学術書です。

この本を持って行ったのは、こまちぷらす代表の森祐美子さんがFacebookに少子化について思うところを書かれていたからです。

少子化について解説した本はいくつもありますが、私は『少子化論』が最もわかりやすく、誠実な内容と感じます。

こまちぷらすの団体設立理由は「母親の孤独な育児の解消」でした。現在カフェの運営や居場所づくりのためのネットワークづくりを事業化し、ゆるやかなつながりと関わりを広げる試みをされています。

育児不安研究は1980年代に牧野カツコ先生が取り組まれ、「母親の社会的ネットワークの希薄さ」と「父親の育児不参加」の二つが育児不安の要因であることが明らかにされています。ゆるやかなつながりは前者の要因に対するアプローチで、松田先生は「中庸なネットワーク」と名付けました。

『何が育児を支えるのか』で、育児不安の正体やつながりって具体的に何? といった事柄が研究で明らかにされていると分かり、新たな発見があるはずと思いました。

つづいて、NPO本を数冊。ドラッカーの名著『非営利組織の経営』ほか、NPO事例集をいくつか置いてきました。なかでも『ソーシャル・ビジネス・ケース』は、事例で紹介されている認定NPO法人フローレンスの起業物語が読み応えあります。

ところで子育て支援団体は、活動を数年続けているうちにコアメンバーの子どもが大きくなって子育ての当事者ではなくなり、活動が不活性化もしくは消滅するという宿命があります。ママたちが作った子育てサークルのほとんどは代替わりできずに消えていきます。

そこで変わり種のNPO本、『SKIP終結宣言 私たちNPOを解散します』。

NPO法人SKIPは名古屋で託児付きコンサートの開催を20年続けました。しかし、リーダーたちの問題意識が変わったこと、子育て環境が変化したことを理由に解散しました。

SKIPに解散の引導を渡した人物は、上野千鶴子先生。上野先生がSKIPの勉強会に招かれた際、コアメンバーに次の問いを繰り返して刺しました。

私の問いはこうなの。あなたがたは社会的使命感を感じて自分以外の人たちを支えたいから活動をなさっているのか、自分自身の問題を解決したいからおやりになっているのか、どちらなの?(59ページ)

こまちぷらすの場合は個人的な育児不安を埋める動機で始めたわけではなく、当初から社会的使命感で活動をなさっていました。同じ轍は踏まないでしょう。

子育て支援NPOの大先輩、新座子育てネットワーク坂本純子さんの本もプレゼント。新座ネットはNPO設立20周年を迎えられたとのことで、その重みを感じさせる内容です。

最後に研究用で買ったわけではないのですが、『入門から応用へ 行動科学の展開 人的資源の活用』を置いていきました。

この本を全部読む必要はなく、後半で解説されている「状況対応リーダーシップ」が、多様な人材が集まるスタッフにメンタリングする際の参考になろうと思った次第。

実は、私の趣味にこれまで一番お付き合いしてくれたのは、こまちぷらすさんでした。戸塚のこまちカフェにいくたび適当な本を持っていき、こまち文庫に寄贈しました。

これまではライトな本が多かったのですが、今回は難しそうで厚めの本をいっぱい置いていきました。冬休みの自由研究になるようでしたら幸いです。

又よさげな本があったら、持っていきますね。

鯛焼きもご馳走さまでした。


(追記)

こまちsミーティングのレポートを、森さんがアップされていました。
こちらでもシェアします。

簡単には表現にできないものを、言葉にされようとしているのだなと感じます。

次は、ナラティブ・アプローチの本だな。・・またしても本の押し付け。

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