立命館大学「仕事とキャリア」の感想コメント〜「好きを仕事にしよう」に反対です

昨日の立命館大学「仕事とキャリア」ゲスト講座の最後に、学生がコミュニケーションペーパーを書いてくれました。長田先生がまとめてくださり、届いたものを転記します。

*私のブログで感想を紹介したい旨を伝え、「掲載可」の許可があった文章を載せています。(回生ごと、順不同、一部抜粋です)

  • 4回生
    とにかく良いお父さんだということがひしひしと伝わってきました。話し方が聞いている人の気持ちをしっかりと意識していらっしゃって、さすが多くの人のサポートを行っている方だなあと感じました。子育ての重要性を今まで軽く見ていた自分を恥ずかしく思いました。このことに、今日気づけたことで、今後の自分の人生を大きく変えられたと思いました。私も社会人になったら太陽のようにふるまい、良い人とたくさん出会おうと思いました。自分は太陽。忘れないようにします。
  • 3回生
    「自分が太陽のようになる」ってとても素敵なことだと思いました。私は、今生活していく上でまわりが暗いって思ってしまっているなと最近感じていました。今回のお話を聞いて、考えを改めようと思います。
  • 3回生
    男性が育児をしないことを批判する人が多いのに、男性のトイレにおむつ台が無かったり、イクメンをサポートする機関がなかったりしていて、そういうのを変えよう、自分が作ってやろう!という東さんの行動力が素晴らしい。子育ては子供のためだけでなく、奥さんを助けることにもつながる大切なことだとわかった。
  • 3回生
    イクメンという言葉にパリピと共通するようなステータス的ニュアンスを感じています。世間でこの言葉が注目を浴びている限り、一過性のものだなという印象を受けました。両親が共働きだったので、振り返ってみると私の父はイクメンだったなと思います。
  • 3回生
    東さんの講演の中で共感したことは良い父親になることだ。私も将来の目標は良い父親になりたいということで、自分の子供に時間をかけながら、仕事をしていきたい。ワークライフバランスを納得する形で取りたいので、これからの仕事探しでも重視していきたい。
  • 3回生
    「お父さんみたいな人と結婚したい」という表現がありますが、私の場合本当にそうです。父は育児だけではなく、家事もよく手伝うので私たち兄妹はそんな父の姿を見て育ち、母に家事を任せっきりにせず、手伝うことが当たり前になっています。このように「当たり前」に自分が動くことを、私たちに身につけさせてくれた父に感謝しています。いつか結婚式で「生んでくれてありがとう」を言えるようにしたいです。
  • 3回生
    僕は好きなことを仕事にすることに賛成です。好きこそ物の上手なれだからです。私はクルマが好きで電気自動車メーカーで働いています。クルマが好きじゃないどころか、クルマ好きばかりです。東先生の言うようにその事が好きでなくなると困りますが、やはり好きでないなければできない事の方が多いと思ってます。
  • 3回生
    近年女性の社会進出が推進されている中で、いまだに「女性=子育て」というイメージが払拭されていませんがが、その中で「父親の子育て」について活動している方がいるとは考えたこともなかったので、すごい事だと感じました。「イクメンを死語に」という言葉は短いフレーズですが、深い意味があって、いい言葉だと思いました。僕は子供が好きで早く子供が欲しいと思っていますが、実際子育てを続けていくと、途中で嫌になることもあるかもしれません。その時は今日の講義を思い出して、積極的に育児を行っていきたいと思います。
  • 3回生
    今回の講義で自分が育った家庭環境を思い出した時、父親は仕事人間でありながら、しっかり時間を作ってくれていたなと感じました。その時に感じた両親から受ける教育、考え方の浸透は本当に大切だと思いました。良い環境で育つと親になった時、同じようにしてあげられるので自分が流れを作ると後世にも続くと思いました。また家に仕事のストレスや文句を持ち込まないというのも本当に最初は意識しないと難しいと思いますし、太陽になる大切さを痛感しました。
  • 2回生
    今日のお話しはすごく興味深くおもしろかったです。イクメン、イクボスは遠い存在だなと思っていましたが、今日ですごく身近に感じたし、自分の父もそう思うとイクメンだったと思います。家の中の太陽でグチも一切こぼさない父を改めて素敵だと思いました。
  • 2回生
    20歳を目前にして結婚とか少しずつ現実的になっている中で、どんな男性と結婚したいか、とか色々考えていますが、今日なんとなく、素敵なパパになれる人がいいなと思いました。最近見たドラマで、最大の子育ては結婚相手を選ぶ目を養うこととありました。自分が太陽になって、太陽みたいな人と一緒になって子供もまわりの人も照らしたいなと思いました!自分の将来を考える良い機会になりました。
  • 2回生
    東さんのお話は、グループワーク、2人でペアワーク、ムービーと工夫されていて、眠くならず、楽しく聴きました。東さんと私は考え方が似ている点がたくさんあり、当てはめて考えることができました。明るい言葉を言うようにしたり、自分が太陽になるという点が印象的でした。そして、自分と同じだと思いました。バイトの分際ではありますが、お客様だけでなく、ともに働くスタッフにも気持ちよく楽しく働いてほしいと思っています。笑顔でいるよう心掛けています。
  • 2回生
    最近は父は不要、男は不要という放送が目立つが、ちゃんと役割があるんだなぁと思った。
  • 2回生
    女性が活躍していくためには、女性を支えるサポート、女性がキャリアアップしていける体制を作ればよいと考えていましたが、男性の考え方や働き方を変えていくことも大変重要な要素だということに気づけました。トップがイクボスになって育児や家事をやるようになることで、何が大切なのか、どんなサポートがあれば助かるかを気付けるようになり、充実した支援につながるのだと思いました。また、男女を問わず、社員の働き方としてしっかり家事・育児ができるように変わっていくのではないかと感じました。
  • 2回生
    僕は好きなことを仕事にするのは賛成です。たとえそれが好きでなくなってしまったり、他に好きなことができたとしたら、その程度のものだったと思いますし、むしろ気づけたことがラッキーだったのではないかと思います。自分は、自分の好きなことを、良いとこ、悪いとこ、苦しいことも含めて好きになれたら、そんなすばらしいことはないんじゃないかと考えます。
  • 2回生
    東さんは、若いころに長時間労働や過酷な労働環境に身を置いていらっしゃった事で、より一層キャリア(イクボス)への見解を深めたように思いました。10年前の環境のことを思うと、“男性”の意識改革は進んだと思います。男性が育児に携わることは、男女共同参画社会の実現に向けて非常に重要だと思います。しかし、それにともなう制度や社会構造、会社風土などの改革も並行的に進めていかなくては、イクメン・イクボスが社会に広がらないし、イクメン・イクボスは珍しいという状況から脱却できないような気がします。
  • 2回生
    自分が太陽になって輝くという話で「引き寄せの法則」を思い出しました。男女共同参画とワークライフバランス以外でも、キャリアの考え方や夢と感謝の考え方は必要になると思いました。
  • 2回生
    近い将来、私も子供をつくり、旦那さんもできると思いますが、旦那さんに高いレベルのことを要求しようとは思いません。けれど、子供のためにも旦那さんと一緒に子育てができればなと思います。

感想でいくつか出ている「好きを仕事に」について補足します。「’好き’を基準に選ばない方がいい」という話しをしました。授業で説明不足なところがありました。

キャリアの授業や就職講座で「好きなことを仕事にしよう!」と語る人がよくいますが、私は反対の立場です。なぜなら、「好き」で選ぶと浮気するからです。

その考え方自体を否定するわけではありません。でも、大学生に「好きを仕事に」とアドバイスするのは、酷な話しだと私は思うのです。

好きなことを仕事にするには「実力」と「実績」が必要

だからです。

私自身が「好きなことを仕事にできた」と思えるようになったのは、38歳のときでした。社会人になって15年経ち、ようやくその境地に達することができました。

大学生が「好きを仕事に」と考えても、かなり難しい話しです。実力がないのに「好き」で突っ込むと玉砕するし、いくら「好き」でも実績がなければ顧客に選ばれません。

仮に、自分の「好き」が分かっていて、それを仕事にしたいと思っている学生がいたとしたら、おそらく専門職養成の機関や理系学部に進むと思います。実力があるなら起業する人もいるでしょう。

心理学や経営学などにいる文系学生は「きっと、好きなことが分からなかったから、此処にいるのだろう」という視点をもちながら、私は話すようにしています。かくいう、私自身がそうでした。高校三年生の時点で何をしたいのか分からなかったから、高卒で働く選択ではなく大学に進学したのです。

私がいたのは人間科学部でしたが、大学は「サイクリング学部」で過ごした感があります。自転車旅行が一番好きで、「好きを仕事にしよう」なんて考えたら、自転車メーカーに就職しましたもの。「競輪選手になったら?」と友人に言われたこともありました。

たかが20年の人生経験で得られた「好き」の範囲で選ぶのは、視野狭窄というものです。「好き」で選ぶ(又は「好き」を探す)より、実力をつけることをまずは考えた方がいい。

それでは、好みではなく何を基準に選べばよいのか?

キャリア選択は「あい・う・え・お」で決める

とアドバイスしました。つまり、

「相性+運・縁・恩」を重視する

そして、どんな相手と一緒になったとしても「運命」と思って受け入れるのが大事です。

ということで、
またしても「逃げ恥」の話しをしてしまいました。

ネタの鮮度が落ちており、学生みなさんドン引きでした。

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