小泉進次郎環境大臣の育休取得がニュースに。

小泉進次郎環境大臣育休取得のニュースが1月15日の朝、報道されました。

ファザーリング・ジャパンの関係者は次々とSNSにアップし、歓迎!の声をあげました。祝祭が起きたかのようです。

ご本人のブログでも意思表明があり、肉声のメッセージが熱かったです。

「育休取得について」

当事者目線で、気持ちのこもったメッセージでした。

世の中の新入社員男性の約8割が「育休を取得したい」と希望しながらも、現在の男性育休取得率は6.16%にとどまっているというデータがありますが、当事者としてそのギャップが生まれている理由が分かりました。

「あぁ、世の中の男性もこういう葛藤を抱え、育休を取りたくても取りにくい思いを抱えながら働いてるんだな…」と、当事者として痛感しました。正直、ものすごく悩みました。

小泉進次郎さんが昨年夏に官邸前で婚約発表した際、育休取得の意向があると口にしたことで物議を醸しました。

私は最初、諸手をあげて賛成でした。「出世を諦めたな」といった声もありましたが、その後に大臣任命されたことが目をひきました。

育休を取りたいと望んでいるパパたちの中には「育休なんて取得したら会社の評価が下がる」と気にしている人がいます。育休を取りたいと意思表示をした後で昇進した事実は何よりの朗報で、彼らにとって大きな励ましになると思いました。

私は男性育児をテーマにしたセミナーで、下のクイズをよく出します。

日本生産性本部の意識調査で、男性の新入社員の約8割が育休取得を考えているにも関わらず、実際の育休取得率は6%。理想と現実のギャップが大きいです。小泉進次郎さんの育休取得によって、この差を埋める動きが生まれます。

ただ、私の周囲には冷静な方もおり「育休とるかとらないかは夫婦で話し合って決めたらいい」という声もありました。たしかにそうだなとは思いつつ、それでも、小泉大臣の育休取得で社会の空気が変わってほしい!と願う一人でした。

なので、今回の意思表明は父親育児支援の活動をする者として、とてもうれしかったですし、心強かったです。

私たちの声が届いたことも、大臣のブログから伝わりました。

実際、想像以上に多くの方々から、「育休を取れない社会の空気を変えてほしい。そのためにも小泉大臣に育休を取ってほしい」と声をもらいました。環境省内からも「職員が育休を取りやすいように、イクボス宣言してほしい」と言われました。

私が大学でゲスト講義をするときに、この話題をジェンダーについて考える練習問題として使いました。

「大臣の育休取得に賛成ですか?反対ですか?」の問いに、学生は賛成が圧倒的多数でした。反対意見のいくつかを説明すると「なんで反対するのか意味わからない」という反応をしていました。

問いを出した後で、小泉さん自身の回答を紹介します。Ameba TIMES (2019年9月11日)から転載です。
https://times.abema.tv/posts/7019102

記者から「育休」について尋ねられると、「まず、あれはずいぶん"切り取り報道"がありましたね。文字起こしを読んでいただければわかると思いますが、子どもが生まれてからのことを考える前に、妻はこのまま行けば42歳での高齢出産。生まれてから、の前に、とにかく健康に、元気で出産を迎えることができるように全力で支える、そのことで頭がいっぱいです、と言いました。その上で、"育休を考えてますか、検討してますか"と言われたので、検討していますと答えた。

それがこんなに騒ぎになること自体、日本って固いね。古いね。ニュージーランドでは、登壇してスピーチしている議員が連れて来られたお子さんを議長がだっこして、そしてミルクあげてましたよね。こういう報道になること自体が無くなる未来を作っていきたい。

大事なことは3つ。公務最優先、危機管理万全、妻の不安払拭。この3つのために何がいいのか、多くのみなさんのご理解を得られる形がなんなのか、引き続き考えていきたい。国会に出ないとか、そんなことはありませんし、この固い社会がよくなるように前向きに、一つの力になれば」と説明した。

何がいいのか、熟慮されたうえでの育休二週間という選択。私たちも支持します。

そして、今回の育休表明がニュースになること自体が「日本って固いね。古いね。」という状態に変わりありません。

先日発表されたジェンダーギャップ指数で、日本は110位から121位へとさらに順位を落としたことが話題になりました。

日本政府も企業でも、男性育休促進はもちろん、女性活躍推進もがんばっています。しかし、いかんせん、世界はもっと先をいっているのです。

フィンランドでは34歳の女性が首相になりました。閣僚の半数以上、19人中12人が女性です。

◇ニューズウィーク日本版、2019年12月11日
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/12/34-7.php

スペインの新内閣は、17人中11人が女性。
(twitter #スペイン新内閣で検索)

かたや、日本の現政権の内閣は女性3人。
組閣したときは女性2人で、法務大臣の交代によって森まさこさんが入閣。

その前の内閣では女性1人でした。
ジェンダーギャップ指数が下がるのは仕方がないところです。

でも、ここがスタート。はじめの一歩。現状を嘆いたり、批判しているだけでは意味がない。ここから未来をつくっていかなくては。

ファザーリング・ジャパン代表理事の安藤さんがよく、「男性育休はボウリングの1番ピンだ」と語っています。

小泉大臣の育休取得で、ボウリングの1番ピンが倒れました。この後、雪崩を打つように、様々な領域で社会にインパクトが起こることを期待します。

私も当事者として、がんばります。

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