FJママインタビュー・林田香織さん。普通のママがFJとの出会いでソーシャルアントレプレナーへと変貌する物語。

理事になったら視点があがって、もっと勉強しなきゃ!とお茶大に行きました。

ファザーリング・ジャパン会員に行なっているインタビュー。33人目は、理事の林田香織さんです。

FJには様々なタレントをもつメンバーが多数いますが、その中で、林田さんは最も才能が花開いた一人と思います。

海外で子育て経験した後に帰国してFJと出会い、ファザーリング・スクールの講師やプロジェクト立ち上げに関わる形でFJの活動にコミット。

理事としてパートナーシップ・プロジェクトのリーダーはじめ多方面で活動し、企業向けセミナーやコンサルティング、メディア発信で大活躍されています。(→活動内容の詳細は「wonderLife LLP公式サイト」をご参照)


FJを知ったきっかけは?

夫が『FQジャパン』だったか何かの雑誌を読んでいて、「父親団体みたいなものがあるらしいよ。この安藤という代表に会いに行った方がいいんじゃないか」と言われたのが、FJを知ったきっかけです。

当時、私はお母さん支援の活動を地域のコミュニティでやっていて、PTAや幼稚園などでお話しをしていました。そのなかで、これはお母さんだけやってもダメだと感じていました。

「やっぱり、お父さんを巻き込んでいかないと。お母さんだけに啓蒙活動してもダメ」と夫には常々話していて、それで「安藤という人に話しに行った方がいい」となったわけです。

安藤さんには突撃で会いに行きました。知り合いにつないでもらい、いろいろ話を聞いてもらって、こんなことを課題として考えているんですと伝えると「じゃあ、なんか一緒にやろうか」ということになりました。

安藤さんの最初の印象は、なんというか、得体が知れない感じがしました(笑)

これまで会ったお母さん支援や子育て支援系の人たちとは異色で。でも、面白そうな人だなと。

そのときの話しで今でも覚えているのは、安藤さんが「君がやりたいのは、グローバルじゃなくて、グローカルだよね」と言ったことです。まさにそうだな、と。

この人は私がやりたいことをちゃんと分かってくれている。そう感じて、三日後には「女性ですけど、FJに入っていいですか?」と聞いて、入会しました。

その次のタイミングで私と会ったんですよね

そう。入会した後に「FJでスクールを担当している人につなぐから、そこで何かやってみたら」と言われたんですね。

たぶん安藤さんは「こいつメンドくさい」と思って、東さんに振ったんだと思います。

その後、FJの活動にコミットした経緯を教えてください

最初はファザーリング・スクールの講師として関わらせてもらいました。

私は講師の立場でしたが、逆に受講生の皆さんから教えてもらったことがすごく多くて。私がそれまで考えていた家族/夫婦/父親母親といった固定概念を、皆さんから覆してもらえました。

ちょうどその頃、FJちばとマザーリング・プロジェクトが立ち上がり、プロジェクトの運営にも関わらせてもらいました。FJちば代表の村上誠さん、マザーリング高祖常子さんの下で勉強させてもらいました。

あと、当時はママ会員が6人くらいしかいなくて、棒田明子さんや新田香織さん、山口理栄さんといったお姉さま方にずいぶん可愛がっていただきました。

先輩ママたちから色々と教われたことが、やはり大きかったです。

当時、女性メンバーは熱かったですものね

熱かったですし、あの方達が最後まで残って、今も中心メンバーとなって活動されています。だから、私はいいタイミングでFJに関われたんだなと思っています。

あと、私はスクール講師として、FJの啓蒙期に関われたのが良かった。

いや、私は講師でやっていこうとは思っていなかったんです。そもそも。講師で売り出そうと、あのときは思っていなかったから。

たしか、夫婦向けのプログラムを広めたいと言っていました

そうそう。今まで子育てはお母さん向けだったけれど、夫婦向けにやっていきたいと考えていました。安藤さんから「やってみたら」と言ってもらえて、ファザーリング・スクールである意味、練習させてもらいました。

そうしているうちに、安藤さんから、FJの理事にならないか?と声がかかりました。

でも最初、なぜ私に声をかけたんだろう?と納得いかなくて。「全然自信ない」とはじめ断ったんですね。「考えさせてください」と言って。

やりたい気持ちはどこかにありました。うれしかったのもあったのですが、でも、できないなと思いました。他の理事になる方が高祖さんと棒田さんと聞いて「女性管理職3割あるあるで、とりあえず声をかけたんでしょ」みたいな気にもなり。

安藤さんから「理事として、夫婦のテーマをやってほしい」て言われました。ただ、夫婦ってシームレスで入っているので、どうやってやればよいのか迷いました。

シームレスとは、どんな意味合いですか?

FJが行なっているプロジェクトはどれも、夫婦が入っていますよね。マザーリングの中に夫婦は入っているし、パパ育休にも夫婦は入る。イクボスにも。全てに入っているわけなんですよね。

だから、夫婦担当と言われても何をやればよいのか分からなかった。今はこんな感じでいいのかな、いうのは多少ありますが。

ちょうどその頃、ファザーリング・スクールが終わり、親しくなった受講生のパパたちと何かできないかということで、パートナーシップ・プロジェクトを動かし始めました。

そして、理事レベルになったら視点があがり、社会や企業を攻めないとダメだということが分かってきました。

最初は子育て支援でお母さん向け、次はお父さんときましたが、理事になったことで、社会環境や社会全体へと視点があがりました。

もっと勉強しなければ!と思い、お茶の水女子大学に進学しました。

理事にならなければ大学院に行くことはなかった?

理事になったことで、仕事が増えました。企業研修をするようになりました。仕事の質が変わり、勉強する必要に迫られました。

もしかしたら、理事にならなかったら仕事の質は変わらず、子育て支援でずっとやっていたかもしれません。そうであれば、お茶大に行かなかったかもしれないですね。

FJネットワークを社会関係資本と捉えると、どのような価値がありますか?

レイヤーによって違うのかな。例えば、当事者意識が高いお父さんたちの声を生で聴けるというのが、価値としてあります。ある意味サンプルとして「お父さんたちはこんなことを考えているんだ」といったことが分かるのが貴重です。

もう一つが、地域で何かを動かそうとするときにお母さんとは違う切り口で切り込める。一緒に連携できる資本になります。

FJちばはお母さん団体と連携しています。子育てネットワークを草の根的にやっているところに、お父さんの要素を私が入れることができる。例えば、子育て応援メッセにFJのお父さんたちを呼べました。そういうところで、一緒に連携できる資本としての価値が一つあります。

もう一つはやはり、FJネットワークのおかげで自分の仕事の幅を広げることができました。奥行き、厚みを広げてくれました。なんというか、お仕事もらえるだけじゃなく、色々な人脈を芋づる式に広げてくれた社会関係資本です。

財務省や厚労省と一緒の事業をしたり、千葉市ともがっつり色んなことをやり。それがきっかけで企業のサポートを何年間もさせてもらったり。

そうした関わり方が、FJネットワークのおかげで出来るようになりました。イチ個人だったらできなかったですよね。FJという看板があったからこそ。それは大きいかな。

あと、私にとってFJの社会関係資本で大きかったのは、先ほど述べたお姉さま方の存在です。

海外帰国後のフリーランスで、周りに先輩ママがいなかった私にとって、彼女たちの存在は最強の拠り所でした。

パパ友の話しも聞いていいですか?

いいですよ。私、パパ友いっぱいいるんです。私のパパ友は、地域のサッカーチームのお父さんたち。すごく仲良くて、一緒に飲んだりします。この間も飲んだし。

パパ友とは、共通の子どもの会話が中心ですよね。社会全体の話しや子育て論にはならないし、話すとドン引きされる。とくに私は女性だし、そこを言い始めると。

でも、チームの子どものことは一所懸命みんなで考えて話します。「あの子、うまくなったよね」「最近努力しているよね」「こうやって声かけしたからだよね」「いい顔してるよね」「誰と誰が喧嘩している」等々。

でも、そこから子どもの人材育成といった話にはなることはありません。

夫とは深い話しをしています。「この子は、こういう風に成長してほしいね」といった話しをします。よその子のことなので、余計なお世話なのですが。私たち夫婦の会話のほとんどは、よその子なんですね。

地域のパパ友とFJパパのちがいは?

FJのパパたちは、理事になっちゃったから「会員さん」て感じかな。

FJのパパ同士だと概念的なところや枠組みで話しますよね。社会では、教育では、とかいった感じで。

あと、FJの人たちの方が多様性を受容します。いろんな考えを受容する土壌があって心理的安全性が高い。もちろん、地域でも心理的安全性はありますが、自分のべき論みたいなことはあまり言いません。

会員のパパたちと話しているとニーズ調査みたいに、「こんなこと考えているんだ。メモメモ」という視点で聞いてしまう。地域のパパ友の話しは面白いなーと思ってもメモとらないし。

なんていうか、地域のパパ友は本当にパパ友な感じがします。地域のパパ友との飲み会は、純粋にイチお母さんとして普通に楽しんで飲みますね。

あと、FJちばの人はパパ友な感じがします。一緒に飲むし。FJちば飲み会幹事だから、私。


 

インタビューでお話しを伺いながら、もとは普通のママだった方が(若干意識高い系)ソーシャルアントレプレナーへと変貌した物語だと感じました。そして、今後の活躍がさらに広がる予感もしました。

さて、多方面に活動領域を広げている林田さんですが、今夜から6泊7日でペナン島へ親子スタディツアーで出発されます。こちらのレポートも楽しみにします。

実は私の妻と娘たちも、このツアーでお世話になります。・・私はひとりお留守番です。

ペナン出発前のカオリン&リンダくん@成田空港です。

 

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