おむつの話題でオツムを変えるファザーリング授業〜上智大学「ジェンダー社会学」でゲスト講義

上智大学「ジェンダー社会学」、大槻奈巳先生の授業にゲスト講座でお招きいただきました。学生のリアクションがかつてなく良好で、親父ギャグへの反応もGood! 気持ちよく話すことができました。

使用したスライドはこちら。

レジュメも貼付します。

今回は「ワンオペ育児」の話題提供をしました。

炎上していたオムツのCM動画をみてもらいました。

https://www.youtube.com/watch?v=RSWiFlcXDkI

視聴後「なぜ、このCMが炎上したのでしょう?」と問いを投げ、議論してもらいました。様々な意見が出ていました。

私からは、ネットニュースでメーカー担当者の「子育ての理想と現実を描いた」というコメントを紹介し、炎上した背景や構図を解説しました。(→BuzzFeedNEWS「おむつCM動画のワンオペ育児に賛否 メーカー「理想と現実の違いを伝えたかった」」

そして、違うオムツメーカーのCMをみてもらいました。・・この動画で涙した学生が数名いました。

どちらがいいor悪い、と言いたいわけではなく、自分がどちらの社会で暮らしたいと思えるか。どちらの国で子育てしたいと思うか。そして、こうなってほしいと思う社会にするために自分は何ができるだろうか。

シンガポール旅行で感じたチルドレンファーストの話題を加えつつ、グループディスカッションが盛り上がっていました。学生みなさんがそれぞれ考えた様子は感想文からも伝わってきました。

ワンオペ育児の解決策は「チーム育児」にあり。浜屋祐子さんの『育児は仕事の役に立つ』(光文社新書)を参考書で推薦。

ワンオペ育児を詳しく知りたいは、日経DUAL「”ワンオペ育児”の女性を、同僚男性が支える悪循環」の治部れんげさんが書かれた記事をぜひ読んでほしいと伝えました。

他にもグループワークを二つ行い、ノリが良かったので調子に乗って話していると、あっという間に90分の授業が終了。タイトルに「働き方改革」と付けたのに、その話しはほとんどしなかった。。

「オムツを替えながら、オツムを変えるのだ!」の決め台詞と、とっておきのスライドを用意したのに出せず仕舞い。・・気の利いた英語のセリフは治部れんげさんの記事より。

以下、掲載OKの許可があった学生の感想コメントを一部抜粋します。

  • 今日のお話を聞いて、自分の中の考え方がかなり変わった気がしました。
  • 私は子育てに感心を持っていなかったし、知識もありませんでした。「知らないってこわい」と今回の授業を通して実感しました。おそらく、育児について関心がない人、知識がない人はたくさんいると思います。関心がある人がいくらがんばっても限界があると思うので、関心のない人もまきこんで、色々と発信していくことで、もっと大きな変化につながるのではないだろうかと思います。
  • 私が今日一番印象に残ったのは、「イクメン」という言葉がニュースなどで取り上げられているうちは、まだ「イクメン」が社会に浸透していないことの表れだということです。
  • 今回は男性のことについてでしたが、自分自身も一人の女性として主体的に行動し、周りの人々に良い影響を与えられるような人になりたいです。
  • ファザーリング・ジャパンの活動内容を初めて知り、”育児をする父をあたりまえにする”ということをより深く考えるきっかけとなりました。父が育児に参加するために、社会全体で仕組みを変えていくことが大事だと思いました。笑っている父親、というのはとてもすばらしいと思います。
  • ”笑っている父”のVTRをみて、父に感謝しようと思いました。そのような父が社会的制約にしばられすぎず、母も働くことができるようになるには、社会で子供を支えるという意識改革が必要だと考えます。これから社会に出ていく立場である私も、”仕事”に不信感を抱いたりせず、常にポジティブであろうと思います。
  • 男性トイレにおむつ台がない、という施設的な問題はイクメンの広がりを妨げてしまうので、施設整備は社会ができるイクメン活動だなと思いました。
  • シンガポールにぜひ行ってみたい!と思いました!私は電車になぜ子ども優先車両がないのかずっと疑問でした。小さい妹を連れて電車に乗ると、たくさんの危険がありました。乳幼児な私が今日一番印象に残ったのは、「イクメン」という言葉がニュースなどで取り上げられているうちは、まだ「イクメン」が社会に浸透していないことの表れだということです。
  • 今回は男性のことについてでしたが、自分自身も一人の女性として主体的に行動し、周りの人々に良い影響を与えられるような人になりたいです。んてリスクだらけ。育児社会になってくれたらと心から思います。
  • 父としての姿だけでなく、生き方のようなものも学ぶことができ、非常に興味ふかく面白い授業でした。どうある「べき」かなのではなく、人それぞれのベストな父として、人としてのスタイルを見つける上で、とても大切なことを学べました。
  • 今までは母親の立場で育児に対して考えていたけど、父親としての視点で考えることができて、とてもよかった。
  • 育児って今は親だけに責任があるけど、オムツのCMのように社会全体で行っていけば、一人一人の負担は小さくても大きな力となって育てられると思う。
  • ”夫婦である前に他人である”という言葉が私は好きです。それは、夫婦というカテゴリーの中ではどうしても男女のあたり前の役割というものを前提にしてしまいがちだけど、他人であるということを意識すれば、自然と思いやりであったり感謝であったり、相手を気遣う行為が生まれてくると思うからです。今日お聞きしたお話は、多くがこの言葉につながるような気がして、すごく納得しました。
  • 自分が太陽になる、という話を聞いて、何事も自分から主体的に働きかけよう、家事育児を平等にという考えも自分から実践しようと感じた。
  • 好きを大事にする結婚はよくないという話は大変参考になった。「あなたのことはそれほど」というドラマで、浮気についてよく考えるようになったが、それはまさに好きを大事にしていたからであった。運命として引き受けるというのが正解だなと感じた。
  • 私もいつか結婚して子どもが欲しいけど、色々とヒントをもらえた気がした。子育てのとき悩むことが減ったと思う。
  • 自分の父親が’イクメン’寄りだと思うので、男性の育児不参加について考えることはあまりありませんでしたが、’ゾンビ’”育児なし”という言葉が存在するということに、とても驚かされました。
  • いずれ私も結婚しておk育てをするときが来ると思いますが、パートナーと協力しながら何が子どもにとってベストなのかを考えて、子育てに励みたいと思いました。
  • 日本の社会ではCMでもあったように女性が育児ということがあたり前になっていますが、それが当たり前ではないこと、感謝をもつこと、思いやることが愛情であると思いました。
  • 今日の話を聞いていて「あ、自分の父親もイクボスだ!」と気づきました。子育て中や妊活中の人が父の部下には多く、残業させてしまうと家族に割ける時間が少なくからと、必ず定時で父の部署は帰るそうです。
  • 父親だけでなく、地域・社会全体で子育てができる環境ができることが最も良いと思うので、父親も子育てに参加できる労働環境に変えていくと同時に、地域社会での子育て支援を充実させていくことが大切だと思います。
  • 最近では父親と公園で遊んでいる子どもを本当によく見かけます。微笑ましいと思いましたが、イクメンの存在が普通になってきていることに講義を受けて初めて気がつきました。世の中には当たり前じゃない当たり前があふれていますね。
  • ムーニーのCMは現実をありのままに再現している悪いものではないと思いますが、やはりパンパースのCMのような思いで自分は子育てしたいと思いました。子どもが生まれた=大変・つらい。ではなくて、世界でいちばん大切な存在ができた。みんなで愛そう、というような考え方で子育てしたいな、と。
  • 18歳までオーストラリアに住んでいたのですが、お父さんも育児を手伝うことはあたりまえでした。しかし文化が違う日本ではそのことを話しても響かない人には響かない。今回の授業で、育児は仕事力が上がるというのをみて仕事第一のお父さんにはこういう方法で育児をすすめることが出来るのだと感心しました。
  • 夫がいままで家事を全て妻任せにしていたという行為を改め、積極的に「イクメン」になろうと行動をかえようとする人が増えてきているようで、状況の改善につながっていることがとても良いことだと思いますが、なんだか行動を無理に変えようとしていたり、そういう風に演じようとしているようにも感じるときがあります。いままであったことを改めようとしているので、これは普通のことなのかもしれないですが、夫と妻が支え合って家庭を維持するということがもっとナチュラルなものになったらいいと思いました。
  • 今すぐにでも子供を産みたくなりました!笑
  • ムーニーとパンパースのCMが印象に残りました。私たちを育ててくれた親の世代は、まさにムーニーのCMの通りだったと思うので、母親には感謝をしゆおと思います。
  • 父のいない立場から言わせていただくと、せっかくお父さんとして素敵な家庭で子供と一緒にいる環境があるんだから、もっとお父さんをしてほしいなと感じます。
  • 今まで「イクメン」という言葉をあたりまえに受け入れていたけど、それはおかしいということに今日の講義で気づきました。ただ、そうは言われても、ムーニーのCMがワンオペ育児だと炎上するのに疑問をもち違和感を覚えてしまったのは、やはり自分の中に「育児=女性」という固定観念があるからなんだと思いました。
  • 「独身女性が結婚相手の条件で重視するもの」の2位に家事能力がランクインしていたことに驚きました。世間では既にそういった風潮があて、それが数値として出るなんて!私、遅れているなと思いました。いつもとは違った視点でジェンダーについて考えられて、良い機会となりました!
  • 父とじっくり話したり、といった時間もあまり無く、よくケンカしたりすると都合のよいときだけでてきて「何も知らないくせに」と思ったこともありました。今では、父の仕事のこと、どれだけ家庭のためにがんばってくれているかを母から聞き、尊敬をしています。
  • 授業を聞いて、「ああ自分はこれから育った環境とは違う家庭を築く可能性があるのか」と少し不安になりました。自分も仕事をし、相手も仕事をし、それぞれが同じ立場でどう助け合っていくのか。その中で、こうした父親を育てるというファザーリング・スクールといった活動がなされていることは、家庭を円満にする上で必要になっていくのではないかと思います。

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