女の子育児書

『毎日かあさん・卒母編』に続いて、西原理恵子さん『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』を読了。

漫画とエッセイが被っている箇所がいくつかあり、漫画と文章で伝わり方が違うのが面白い。どちらが伝わるかは読み手の好み次第。私はエッセイ派かな。

娘が巣立つ日を迎えたら、母親の立場は、女友達どころか、元カレと心得るべし。

新しい彼氏に夢中の人間にしたら、元カレなんて鼻クソだもんね。

向こうは「あなたのことはもう要らない」って手を振り払って、歩き出そうとしているんだから、フラれた相手にすがっても、いいことなんて何ひとつありません。言わなきゃいいこと口走って、さらにこじれるのがオチ。

「あなたのことが心配」と言いながら、実のところは、自分の存在意義を示したくなってやしないか。

そういうところも、元カレと同じ。

離れていこうとしているのかがわかるからこそ、かえって未練がましくなっちゃって「なんだよう!俺のこと、好きだったんじゃないのかよう」ってね。

そんなうざい元カレにはなりたくないですよね。

元カレにできることは、万一傷ついて戻って来た時には、優しくしてあげること。それだけ。くれぐれも、すがるべからず。

 

私の娘たちが幼かった頃(3歳くらいまで)、西原さんの『ああ息子』『ああ娘』にハマって何度も読み返しました。

ああ息子ああ娘

『息子』の方が『娘』に比べてパンチ力があり、男の子と女の子の子育ての違いを感じたものでした。

ほか、女の子の育児書を随分読みました。諸富祥彦先生『女の子の育て方』が私は一番フィットしました。(→昔に書いた書評

ただ、諸富先生の「10歳になったら、お母さんは家に戻ろう」という主張は、ホントかな?と疑問に思いました。

世間では、「子どもが小学生くらいまでは家にいて、10歳くらいになって手が離れたら働きに出始めよう」と考える人が多いようです。私をはじめ、心理カウンセラーをしている多くの仲間たちの考えはまったく逆です。

10歳から15歳ぐらいまでの思春期は、子ども、特に女の子の心が人生で最も不安定になりやすい時期です。お子さんが苦しい場面に直面したとき、いつでも自分からSOSが出せるように、そばにいてほしいのです。

「長女が10歳になって子育て一区切り」と先日ブログに書いたばかりですが、また違う展開が待っているのでしょうか。

大切なのは、「親が子どもにしてほしいこと」をさせるのではなく、「子どもが夢中になっている世界」を見守って、子どもの中に隠れている才能の芽をゆっくり育てていくことなのです。

もし、お子さんが「ご飯だよ」を無視して、何かに夢中になることができるなら、立派なもの。食事も後回しにしたいほど何かに我を忘れて熱中するというのは、子どもの集中力や探究心がまさに花開いている証拠です。

ちなみに昨夜、娘たちは国旗クイズを作るのに夢中になっていて、親の言うこと無視してました。好い感じに育ってます。

長女が学齢期に入ってきたので、漆原先生の本も読み直そうかな。

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