眠るのも仕事のうち〜九年間つづけた朝4時起き生活やめました

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ストレスケア研修のコンテンツを開発中。集中して30冊以上の書籍を読み込んでいるところです。

研究して分かったのは、睡眠(の量と質)がものすごく重要であること。当初は『脳を活かす働き方』といったタイトルを意識しながらコンテンツ作りしていたのですが、脳を活性化させるためには睡眠をしっかりとることが大事。タイトルは『眠るのも仕事のうち』にしようかしら。

睡眠の重要性に気がついた結果、これまで周囲に標榜していた「朝4時起き生活」を止めることにしました。長女が生まれて以来なので、9年間の習慣にピリオドです。いまは朝6時まで寝ています。睡眠時間を2時間増やし、8時間睡眠をキープすることにしました。

先週「働き方改革」をテーマにした企業研修をしていた折、いつも使っているスライドが出たとき、ウッと詰まりました。朝4時起き生活はもう止めたので、嘘をついている気分になり。

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新しく作っているストレスケア研修では、「マインドフルネス」「レジリエンス」といった流行りなカタカナ用語の解説も盛り込みますが、いずれも脳をしっかり休ませることがポイント。脳に休息を与えることは、よりよく働くこと、よりよく生きることに必要不可欠。

先日のFJ緊急フォーラム「なくそう!長時間労働。」でも睡眠の話題がありました。「ショートスリーパーで睡眠時間は短くても大丈夫と言う人がいます。睡眠の前半は体力の回復、後半で心の回復が行われます。睡眠時間が足りないと心の回復ができないのです」と。エビデンスの確認をしたいところですが、説得力ありました。

なかでも、徹夜は最悪です。『一流の睡眠』によれば、①集中力の低下、②記憶力の低下、③思考力の低下といった具体的なリスクがあります。睡眠不足は健康にもよろしくない。

徹夜がもたらす睡眠不足は、眠気や全身の倦怠感、頭痛感、不安、イライラなど身体的・精神的に悪影響を及ぼします。

また、血圧や血糖や中性脂肪の値を上昇させ、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を悪化させたり、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを高めることが明らかになっています。

さらに、免疫力を低下させ、インフルエンザなどの感染症、がんの誘因になることも示されています。また、満腹感を促し食欲を抑える「レプチン」を減少させる一方で、空腹感を感じ食欲を亢進する「グレリン」を増加させるため、肥満を引き起こすことも知られています。

そして、睡眠不足はうつ病やパニック障害とも関係しています。そんな状態で不眠状態が続けば、自殺の危険性も高まります。

他書で、睡眠不足と認知症罹患率の相関を表すデータも見つけ、現役時代にしっかり寝ておくことが老後の健康生活につながるのだと認識。朝4時起きにこだわるより、睡眠時間の確保を優先することにした次第です。

また、午後1〜3時は「魔の時間」と呼ばれ、この時間帯に眠くなるのは生理的に致し方ないこと。私自身、午後イチの研修をするときは、なるべく講義を減らして参加型ワークをして眠くならないよう工夫します。なので、午後の会議中に私が寝ていたら、「よりよい仕事するために眠っているのだな」と捉えていただけましたら有難いです。

ちなみに、今日は石川県に出張しました。行き帰りの飛行機で読んだ本に影響されて、脳が軽く壊れた疑似体験をしました。おみやげを空港のレストランにおき忘れました。あー。

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