中原淳『女性の視点で見直す人材育成 だれもが働きやすい「最高の職場」をつくる』

まさに、エビデンス・ベースト。

7,402名の男女を対象にリサーチした統計データに基づき、とりわけ女性を取り巻く職場の問題について分析した内容。

中原先生の目から鱗の切り口と、会話調の分かりやすい解説で一気に読みました。

女性の視点で見直す人材育成」「誰もが働きやすい最高の職場」のフレーズに興味をもたれた方は、本書を手にとっていただくか、もしくは、中原先生のブログを一読してから買い求めていただくのがよいかと思いました。
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NAKAHARA-LAB.net「【新刊】「女性の視点で見直す人材育成」いよいよ発売、どうかご笑覧くださいませ!:「誰もが働きやすい職場づくり」を一緒に考えてみませんか?」

調査は「女性のロールモデルは必要なのか?」「女性スタッフは自信がないのか?」などの設問があり、なるほど!と思う結果が次々と紹介されていました。

「現在の会社で仕事を続けたい」のはワーキングマザーが圧倒的に多いなど、へぇ〜!と驚く結果もあります。

女性活躍推進は、政策論か事例(個人の経験談など)で語られることが多いですが、本書のようにデータで現状を分析し、抽出された課題に対して解決策を提示するアプローチは、説得力ありまくりでした。

又、ジェンダーを扱った内容ですが、男らしさ/女らしさの主観を排し、データから言えることのみ言及するスタンスが貫かれている点も好感をもちました。男女とも、抵抗感なく読める本だと思います。

以下、「はじめに」より引用。

本書はさしあたって、「女性の働き方」に関することが書いてありますが、「この部分は『介護を抱えている人』にも当てはまるのでは?」とか「『病気を抱えながら働く人』にも当てはまるのでは?」などと、ぜひさまざまな境遇の人んい置き換えながら読み進めていただければと思います。

僕たちは信じています。今後、女性にすらやさしいチーム・職場・企業をつくれない人・組織は、ダイバーシティの荒波に直面したときに、まず間違いなく暗礁に乗り上げます。

そうした職場は、魅力的な人材を採用することも、志溢れるプロジェクトを率いるリーダーを育成することも難しくなり、人手不足に苦しむことになるでしょう。

考えてもみてください。

”最もメジャーなマイノリティ”にさえ対応できない職場が、今後、さらに多様な文化的属性・社会的属性に属する人々を「包摂(インクルージョン)」する環境をつくりだせるはずがないのです。

未来の職場において結果を出し続けたいと願うマネージャー、優秀な社員に働き続けてほしい人事担当者・経営者・・・これらすべての人にとって、「女性視点での職場の見直し」は、今後の成否を大きく左右する試金石の一つとも形容できるのです。

ちなみに、私は「この部分は『育児を積極的にやりたい父親』にも当てはまるナ」と思いながら読み進めました。

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