学生パパというハンディキャップが
FJと出会って強みに変わりました。
FJ最年少理事の西村創一朗さんにインタビューしました。
西村さんは大学生のときから、FJにエントリーしています。学生時代からリーダーシップと発信力が抜群で、将来を嘱望される人物でした。
大学を卒業してリクルートキャリアに入社し、在職中に株式会社HARES(ヘアーズ)を設立。いまは独立して活躍されています。
とくに昨年『複業の教科書』を出版され、「複業研究家」としてメディアの記事等で頻出されている西村さん。今回はファザーリング目線でインタビューしました。
(FJを知ったきっかけ、入会した動機は何ですか?)
FJを知ったきっかけと、参画しようと思った動機はイコールです。
大学一年生で学生結婚をしました。世に言う、授かり婚です。
そして、「学生パパ」のジレンマに悩みました。
学生なのに、自由な時間はほぼない。
父親なのに、自分の家族すら自分の力で養えない。
そうしたときに、ファザーリング・ジャパン安藤哲也さんのインタビューを日経新聞で読んで、電撃が走りました。
「父親であることを楽しむ生き方」を提唱し、父親が子育てするムーブメントをつくろうとするNPOがあることに衝撃を受けたわけです。
FJだったら「学生パパ」というハンディキャップがユニークネスに変わり、強みに変わるんじゃないか。学生と現役パパたちをつなぐことで、ぼくにしか発揮できない価値を提供できるのではないか。
そうピンときた瞬間、安藤さんのブログにあったメールアドレスにメールを送ったんです。「インターンさせてください!」と。
そして、学生とパパたちをつなげるネットワークとして、ファザーリング・ジャパン・スチューデンツ(FJS)を立ち上げました。
(FJで、いまはどのような関わりをされていますか?)
FJのなかで圧倒的に若手の理事として現役のパパ世代に近く、学生を含めて若い世代に対して啓発していく。
次世代育成が、ぼくのミッションかなと思っています。
(西村さんにとって、FJネットワークはどのようなものになりますか?)
FJはかけがえのない存在だと思っています。FJと出会っていなかったら今の自分はないですし、リクルートに行く発想もありませんでした。
小さい頃から、「いつか自分が父親になったら家事育児を当たり前にこなし、子どもから愛される父親になりたい」という思いをもっていました。
学生パパのジレンマに悩み、なかなか父親であることを楽しめていなかったなかでFJと出会い、仕事もバリバリこなしながら忙しさにかまけず、家事育児にコミットしている父親とつながりました。
いろいろ相談もできましたし、こういう生き方ができるんだと知りました。自分がこうしたいと思ったことは間違いなかったんだ!と感じられました。
当時知り合ったFJメンバーでは、長友さん(総合商社勤務)や荻野さん(大手通信会社勤務)が、ぼくのなかのロールモデルでした。
(西村さんはFJ以外にもネットワークがあると思いますが、FJとのちがいはありますか?)
自分自身、いろいろネットワークがありますが、ほとんどは仕事に関係するものです。
FJの場合は、ワーク/ライフ/ソーシャルの視点を全てもっている人がいて、FJだからこそ出来る話しがかなりあります。
ワーク・ライフだけでなく、ソーシャルを含めて三つもっていること。それが、FJのユニークネスだと思います。
(FJネットワークとパパ友のちがいはありますか?)
パパ友って、あくまでライフなんです。子どもを通じた付き合いであり、会話の中心は子どものこと。話題が仕事に及ぶことは、あまりありません。
FJのネットワークはソーシャルキャピタルであり、志やビジョンの共有があります。
パパ友・ママ友でいうと、ぼくも、ぼくの妻もあまり多くはないです。たぶんそれは、年齢によるところもあります。
ぼくはどこにいっても最年少なわけです。娘が生まれたのは27歳で、それでも今の世の中だと早い方。
子どもと同い年の親は、上の年齢の方ばかり。パパ先輩はいますけど、パパ友はそんなにいないかな。
あえていうと、サッカーのコーチをしているので、コーチ仲間はパパ友に近いかなと思います。
インタビューの質問に対して常にクリアな回答があり、西村さんの頭の回転の速さとボキャブラリーの豊富さに感じ入りました。
「二兎を追って二兎を得られる世の中をつくる」が西村さんの掲げるモットー。
二兎は、例えば「仕事」と「育児」を指しており、仕事一辺倒だった日本の企業社会の価値観を変えるパワーがあるワードです。
そして今回、あらためてお話しを伺って、西村さんは「尖った部分」と「謙虚な姿勢」の二兎を併存している方だという印象を受けました。
西村さんが創りだされる、FJワールドの展開が楽しみです。
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