FJやコヂカラに出会ってようやく
社会課題がリアルに腹落ちしました。
今回のパパインタビューのレポートは、小田桐正治さん。
小田桐さんとは、私がお世話になっていた研修会社の営業担当として知り合いました。
誠実かつスマート。腰が常に低く、相手を立てながら話しを進めるコミュニケーション能力が抜群。当時も今も、小田桐さんの好印象に変わるところがありません。
小田桐さんはファザーリング・ジャパン(以下、FJ)よりも先に、姉妹団体であるNPO法人コヂカラ・ニッポンに入会されていました。
FJとコヂカラ・ニッポンを知ったきっかけは?
当時、ノビテクという教育会社にいました。講師に八坂貴宏さんと東さんがいらして、お二人からFJとコヂカラ・ニッポンの情報を教わりました。ですから最初は、仕事上のお付き合いだったんです。
一方で、もうちょっと知りたくなったというのもあって、コヂカラ・ニッポンの立ち上げのイベントに行ったんですね。
そこで、代表の川島さんや理事メンバーと出会いました。活動内容というより、人に対して興味が湧いて、コヂカラに入会しました。
コヂカラ・ニッポンの印象はいかがでしたか?
企業教育の仕事をしていましたので、内部のチームビルディングや組織開発がどうなっているのかにも興味がありました。
コヂカラのアイデア出し会議に参加させてもらうと、企業の会議とはちょっと違ったんです。すごくビジョナリーで、熱気があり、短時間。
例えば話題が脱線したときに、川島さんが「この目的ってそもそもなんだっけ?」と問いかけて、ビジョンや目的に立ち返る。この「そもそも」というところが、企業の会議ではなかったりします。
面白いなって思って。この中身は、どうなっているんだろう?と。
FJに入会したきっかけは?
FJの会議にも参加しました。そのとき、安藤さんが「空中戦」という言葉を使ったのが印象的でした。空中戦はメディア戦略のことでしたが、企業の人は知らない言葉です。
そんな発想や進め方はなかったよなー、と。そうした仕事の進め方に興味が湧いたのと、今まで会わなかった人と出会えることが魅力でした。
さらに自分の子育てに役に立つのなら、一石二鳥。だから、FJにも入ろうということになりました。
入会した感想は?
入会して、家族や会社の人間関係とは違う、弱いつながりというのを知りました。いろんな人がいるのを知って、自分の視野が広くなりました。
これまで仕事で、企業の経営課題に向き合っていました。その反面で、ニュースでよくある社会課題にリアル感がなくて、腹落ちしなかったんです。
それがコヂカラやFJに出会ったことで、貧困の問題や男性の育休といった事柄が、自分のなかでようやく落とし込まれました。
そうした知の探索と弱いつながりが、FJを通じて得たものです。
今のFJとの関わり方は?
以前はお手伝いをしていた程度でしたが、現在はイクボス企業同盟の事務局という立場でイベントを運営しています。
イクボス企業同盟は、私にとってすごく魅力的なコミュニティがあるなと思ったんです。このコミュニティを活性化することで、社会貢献に必ずつながる。
それこそ自分が体感したような弱いつながりを、ここでも作りたいっていう思いです。
そこで、企業同盟で集まる場を回数を増やしたいと思い、分科会を企画しています。そういう場があると、互いに相談しやすくなったり、新しいプロジェクトを立ち上げたときに相談しやすくなったりします。
小さなイベントの運営でも、自分で旗を立て、プロジェクトを立ち上げると、入り口から終わりまで見れる。この面白さをすごく感じています。企業では味わえなかった面白さです。
ご自身の子育てについても一言
自分の子育てに関しては、長女が中学生です。
今までは ’なんちゃってパパ’で良い関係が築けたと思っていたけれど、思春期になると ’なんちゃってパパ’では関係ができなくなってきました(汗)
いま自分ができることを、パパとしてやっていきたい。
いま、パパスイッチの入れ直しをしているところかもしれません(笑)
大手町のオフィスビルで、ランチどきのインタビューでした。
そうしたら、このビルにお勤めのFJ仲間の橘さんがちょうどお昼休み中で、前を通りかかりました。
せっかく記念に、ツーショット写真をパチリ。
ところで、FJとコヂカラは「姉妹団体」と冒頭に書きました。
FJはパパ集団なので「兄弟団体」の表記がふさわしいのでは?
なんてことを思ったのですが、ちゃんと根拠があったようです。
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NIKKEI STYLE「『姉妹都市』、なぜ兄弟としとは呼ばないのか?」
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