菅沼隆ほか編『戦後社会保障の証言-厚生官僚120時間オーラルヒストリー

大学院の授業で紹介される本は、自分の興味では手に取らない本が多く、読むと世界が広がる感があって面白い。

中村陽一先生が絶賛されていた『戦後社会保障の証言』を読了。

国民保険や国民年金、生活保護制度などの法律をつくったときの状況を、当時の厚生労働省担当者から丹念に聞き取りを行なったものをまとめた内容。政治家や業界団体との応酬など、証言の言葉が生々しく臨場感が伝わるオーラルヒストリーでした。

法律の文言は無機質に感じるのだけれど、法律を作った人の思いが血肉となって結晶されていると知った貴重な記録でした。

日経新聞の書評にも載ったようです。
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https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3036905011052018MY7000/

普通の読書では手が出にくい、5600円+税の力作です。

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