福島駅の書店で買った『おらおらでひとりいぐも』のセリフが刺さった

福島の自治体職員を対象にした合宿研修を行いました。福島は雪国でした。

吾妻小富士の麓にある研修センターで、年に三、四回ほど「住民協働」をテーマにした講座を担当しています。来年度のリピートが依頼あり、今年も福島に何度か通うことになりました。

講座は、逗子市市民協働コーディネーターの先輩・木下理仁さんが開発されたコンテンツで行います。グループワーク中心で、気づきと学びが多い研修です。今回も盛り上がりました。

そして逗子でも、木下さんと共同企画で勉強会を行います。1月25日です。ご興味ある方は是非。

「逗子の市民力を考える集い」勉強会
市民協働コーディネーターは何する人?

帰りの福島駅で、岩瀬書店に寄りました。本のセレクトがよくて、好きな書店です。

いま話題になっている小説『おらおらでひとりいぐも』を買い求めました。

東北弁のなまりで綴られた文章を心地よく読み進めていると、衝撃的なセリフが。

「かあさん、もうおれにのしかからないで」と言って家を出ていった息子(正司)を名乗る電話でオラオラ詐欺に引っかかった主人公(74歳女性)が、「母さんは兄ちゃんばかりかわいがる」と責める娘(直美)に心の中で弁解するシーンです。

直美、聞いているが。

直美は母さんが見も知らない男に金を渡してしまったのは、正司への偏頗な愛情のせいだと思っている。だども、それは違う。違うのだ、直美。

それが贖罪だと言ったら、おめはんは驚くだろうか。

直美、母さんは正司の生きる喜びを横合いから手を伸ばして奪ったような気がして仕方がない。母さんだけではない。大勢の母親がむざむざと金を差し出すのは、息子の生に密着したあまり、息子の生の空虚を自分の責任と嘆くからだ。それほど、母親として生きた。

母親としてしか生きられなかった。

直美、母親は何度も何度も自分に言い聞かせるべきなんだと思う。

自分より大事な子供などいない。自分より大事な子供などいない。

自分がやりたいことは自分がやる。簡単な理屈だ。子供に仮託してはいけない。仮託して、期待という名で縛ってはいけない。

母親がオラオラ詐欺に引っかかるのは、息子への贖罪だったか。人の業はなんとも深い。

そして、父親と母親の子育てはやはり違う、とも感じました。

「パパの見方」がわかるイベントを、一ヶ月後の2月12日(祝)に横浜で行います。

かながわパパノミカタフォーラム、お待ちしてます!

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