立教大学大学院で、中原淳先生の『人材開発特論』を履修しています。
後期は最新刊『組織開発の探究』が課題図書です。今回は私の発表日でした。
(写真撮影は中原先生です)
担当したのは第4章「集団精神療法」です。扱うテーマは「モレノの心理劇」と「ゲシュタルト療法」です。
発表の資料を作成すべく準備をしていたら・・
私は新入社員だった頃、ゲシュタルトセラピーを受けたことがあり、組織開発の研修プログラムの営業をしていたことを思い出しました。・・25年前の黒歴史で、すっかり忘れていた。
そんな自己紹介ネタから発表を始めました。
私が研修会社に新卒入社したのはバブル崩壊直後。企業は経費削減で研修費を大幅カットし、企業研修プログラムの販売は非常に厳しいものがありました。とくに組織開発のプログラムは全く売れませんでした。
営業成績が全くあがらず、目標未達が続いて鬱々と過ごした日々。自分の能力不足を嘆き、半うつ状態でセラピーに通ったのでした。
組織開発にしょっぱい記憶をもつ私ですが、本書に「1990年代は、組織開発にとって苦しい『冬の時代』でした」の記述を見つけ(P231)、「私が悪かったんじゃない、時代が悪かったんだ」と開き直れる気持ちになれました。
話題を授業の発表に戻します。
大学院の授業ではありますが、経営学部・中原ゼミの学部生も沢山受講しています。皆さん、とびきり優秀です。
せっかくなので楽しくも腑に落ちる発表にしたいと思い、いろいろと仕込みました。
心理劇のイメージがつくように劇団プレイパッカーズの動画を視聴し、グループ内で感想シェア。(副代表・佐藤久美子さんの許可を得て上映しました。感謝)
ゲシュタルト療法の代表的な手法であるエンプティチェアの説明は、衛藤信之先生の漫画を用意しました。
授業の後半は、ゲシュタルト療法で最も大切にする「今、ここ!here and now」を体感すべく、秘密兵器を投入しました。
21世紀社会デザイン研究科の同級生、村上千里さんの登場です。
千里さんはESD(持続可能な開発のための教育)の専門家。私が大学生のときに参加した環境教育のフォーラムで事務局をされていたときに初めてお会いし、今春の入学式で26年ぶりの邂逅をしたのでした。
千里さんのリードで全員参加の体感エクササイズを実施し、大変に盛り上がりました。・・エクササイズ中は両手がふさがったので写真を撮れず。
最後のふりかえりでは、中原先生から即興ワークも飛び出しました。
学生の感度が高くてシェアリングの中身が濃く、充実の90分授業になりました。あー、楽しかった。
金井壽宏先生『リーダーシップの旅』の引用も紹介しましたが、蛇足だったかな。
先週発売されたばかりの『組織開発の探究』の読書レビューは改めて投稿します。
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