ファザーリング・ジャパン代表理事、安藤ボスの11冊目となる新刊『「パパは大変」が「面白い!」に変わる本』が発売されました。
仕事で都内に出たついでにゲット! 帰りの電車で読了しました。
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扶桑社の特設サイト(試し読みできます)
http://www.fusosha.co.jp/special/papa/
’イクメン’が2010年に流行語となって7年が経ち、父親が育児することを「当たり前」と受けとめる社会になり、共働きの夫婦にとって夫の家事育児は「前提」となりました。
そうしたなかで、’イクメン・ブルー’と「NHKあさいち」が特集したように、悩めるパパたちが増えています。産後うつになるパパ、長時間労働で余力なく家庭で疲弊するパパたちがいます。
これらの現象を「ポスト・イクメン」の切り口で解説し、パパたちがどうすればよいのかをアドバイス。パパたちが抱える苦悩の解消に向け、エールを贈ります。
データも豊富です。安藤さん独特の表現がいくつも飛び出し、講演のようにリズム感よく読める本でした。
以下、本書にあった安藤ワールド、ファザーリング世界観のワードを列挙します。
- いまどきパパを悩ませる「イクメンブルー」
- 「子どもを産んで妻が変わった」と嘆くパパの声
- パパが朝から晩まで働き、家庭内にいつも不在。「家庭内母子家庭」
- ママだけではなくパパ自身が「こうありたい」という理想のパパ像を持ち始めたからこそ、いまどきの「イクメン」は苦しいのです
- ”ブーム”に乗ったファッション感覚で、パパが「イクメン」をする段階はもう終わり
- ”ママが切れる2大NGワード”は「家族サービス」と「手伝おうか?」
- 産前産後のママへのケアは、ママの心に占める「パパの自己資本比率」
- この時期にママのケアをしっかりしなければ毎月赤字の「デフォルト危機」
- パパの家事・育児は「中長期投資ファンド」
- 「今日オムツを替えたから褒めてよ」は短期リターンを求めてしまっている証拠
- あらゆることに細かいママ的な存在が家庭内に二人いる「ダブルマザー状態」
- 会社では貢献度が低い社員は「リストラ状態」。家庭内も一緒で、ママたちに戦力外通告を受ければ、最悪の場合「断捨離」
- 黙って「おやじの背中」を見せるのではなく、正面から「笑顔」を見せる
- 「パパとママが違うことを言っている。どちらが正しいのだろう?」という葛藤こそが子どもを大きく成長させる
- 仕事は「のぞみ」、育児は「こだま」で
- ママの笑顔は、子どもに伝わります。これをマネジメントすることは、パパにしかできません
- パパが持続可能なライフスタイルを維持しようと努めることによって、ママが輝き、真の「家庭内女性活躍」につながる
- 家庭内イクボスになれば、会社でもイクボスになれる
- 育児はビジネススクールであり、育児休業は「家庭内留学」
- 「前例がないからできない」ではなく、「前例がないからこそやってみる」ほうがワクワクしませんか?
- 育休パパは組織の「空気清浄機」。空気を読むのではなく、ぜひ空気を変えてほしい
- これからのパパには「幸せの物差し」をたくさん持ってほしいと思います
- いくら仕事に打ち込んで職場で承認されても、その結果パパがほとんど家に帰ってこられなければ、家庭としての幸せにはなり得ません
- 仕事第一という考え方から「半分降りる」のも一つ。半分空いたスペースに何を入れるかで、人生の充実度は変わる
- 仕事と家事育児の二つのバランスをとる「天秤型」ではなく、おすすめしたいのは「寄せ鍋型」のワークライフバランス
- 「仕事にプライベートを持ち込むな」はもう古い
- ファースト・ペンギンたれ!
- 家では部屋にこもってゲーム三昧の”スマホパパ”になっている人も少なくありません
- これからはパパの育児にも弱音を吐ける「パパ友」が必要
- 男同士だからこそ話せる本音があります
- 「孤独」は人を鍛えますが、「孤立」は人を絶望させます
- パパもママも忙しい、先生も忙しいー。そんな、笑顔のない大人に囲まれた子どものなかに希望は育ちません
- イクメンと地域の「域」をもじって「イキメン」
- お祭りに立ち寄ってお菓子をもらうだけの「消費者」でなく、地域の「登場人物」になる
- MBAよりPTA
- 子どもが通っている学校のPTA会長としてママたちを束ねることでも、高い費用を払わずして、高度なマネジメントスキルを実践的に身につけることができる
- 地域が「眠りに帰るだけのスポット」になっているパパも、自分の時間を少し、地域のために使ってみる
キャッチなワードが次々と出てくるので、たくさん抜き出してしまいました。
これでもう本を読んだ気になった人がいるかもしれませんが、よろしければ本書を手にとってくださいませ。最終章の田中俊之先生との対談も読み応えありますよ。
あとがきの「おわりに」からも抜き出します。
笑っている父親になるにはどうすればいいか?
自分の経験からだけで言うと「自分なりの『父親哲学』を持つこと」だと考えます。それは人それぞれだと思いますが、私は、「子育てから逃げない」「家事を実践する」「つねに自分らしくある」「人生を楽しむ」「お金や名誉、世間体を幸せの基準にしない」「次世代や社会のために何ができるかを考える」といったことを自分に対して意識づけました。
FJのモットーは「仕事も育児も楽しむ生き方をしよう」です。仕事だけをしていれば幸福感を持てた時代とは異なり、これからは誰もが仕事も生活も楽しめる人生を求めるし、それを男性でも考えられるようになってきたということではないでしょうか。男性だってやっと家庭や地域で活躍できる時代が到来したのです。
「よい父親ではなく、笑っている父親を増やす」
ファザーリング・ジャパンは2016年で設立10周年を迎えました。これからも悩める父親たちにとって羅針盤となる「北極星」のような存在であり続けたいと思います。パパたち、もっと父親を楽しもうぜ!
2017年2月 安藤哲也
ポスト・イクメンの課題をクリアできたとき、ようやく「ポストFJ」の新時代を迎えることができるのでしょう。
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