でました!ファザーリング・ジャパンの最新刊『パパとママの育児戦略』

ファザーリング・ジャパン(FJ)の最新刊が出ました!10月5日頃から書店に並んでいる模様です。

『パパとママの育児戦略』
著者:ファザーリング・ジャパン
出版社:repicbook
価格:1,296円

今回のテーマは「共働き」です。

共働き家庭で「仕事と育児の両立」の問題に悩むパパ・ママに向けて、両立を乗り切るためのハウツーや制度の使い方を伝授し、家族をHAPPYにする必勝法を習得できる内容になっています。

本書の目次は下記のとおり。

  • 1章:なぜ両立戦略が必要か
  • 2章:我が家の両立戦略を考えよう
  • 3章:育休中の過ごし方
  • 4章:いよいよ職場復帰
  • 5章:復帰後の働き方&両立のテクニック

本書の狙いは、「はじめに」で石井クンツ昌子先生(お茶の水女子大学教授)が的確にまとめてくださいました。

共働き家庭が今後も増え続けていく中で、パパとママが育児や家事をシェアするのは必須ですが、その実現のためには両立戦略を含む家庭運営が必要です。

日本ではようやく「ワーク・ライフ・バランス」(WLB)という言葉が浸透してきていますが、実際にどのようにWLBを実現するのかについては意外と知られていない様な気がします。

この意識と行動のギャップを埋めてくれるのが本書で描かれている両立戦略だと思います。

「イクメン」のブームを経て父親の育児が許容される社会になり、育児に関わりたいと望む男性が増えています。

一方で、男性の育児休業率が5%(女性は83%)にとどまることで象徴されるように、父親の育児を取り巻く願望と行動にはギャップがあります。

そこで、父親の育児行動を促すために、従来の父親育児支援策が狙いとする「意識の啓発」ではなく、夫婦による両立戦略の具体的実践を図ることで「行動の定着」を促している点が、本書がこれまでにはないタイプの育児書として特徴づけられるところです。

FJメンバーで執筆を分担しました。高祖常子さん・林田香織さんが編集を担い、代表・顧問・理事と会員の15名が執筆陣に名前を連ねます。本書の各章では、それぞれの専門分野から的確なアドバイスが授けられています。

FJが総力をあげて出した最初の育児書は『新しいパパの教科書』(学研)でした。2013年10月発刊で、いまも版を重ねるロングセラーとなっています。

『新しいパパの教科書』を世に贈りだしてから丸五年が経ち、今回あらためてオールFJで制作した『パパとママの育児戦略』は力点の置き所が変わりました。

本書でより強調したのは、育児休業制度の活用職場復帰後の働き方です。人生のステージが切り替わる産前産後の時期をスムーズに乗り切ることが、子育てと今後のキャリアをハッピーにする鍵となるからです。

育休中もしくは育休を取得予定の夫婦にとって使えるノウハウが満載で、現代最強の両立実用書に仕上がったと思います。

ちなみに、私は1章の一部と5章のまとめを執筆しました。私の担当は、両立を進めるうえでのベースとなる考え方です。

1章では、産前産後は夫婦パートナーシップの強化トレーニング期間であり、夫婦がチームワークで取り組むことで30年後の熟年離婚防止につながると書きました。

5章のまとめは締めくくりの原稿であり、どのようなメッセージでまとめるべきか迷いました。〆切ギリギリまで書きあぐねた最終節「お互いのキャリアの希望を叶えるために」に寄せた文章の一部を転載します。

パパもママも子どもも自分の人生をよりよく生きる

仕事と子育ての両立させるための考え方や方法、制度の活用について解説した本書も、いよいよ最終節になりました。最後にお伝えしたいのは、パパであれママであれ、子どもを含めて「自分の人生をよりよく生きよう!」というメッセージです。(中略)

将来のキャリアを考える際にぜひ押さえておきたいのは、家族の希望と都合です。夫には夫の人生があるように、妻にも妻の人生があります。わが子もまた、親とは違う人生を歩んでいきます。自分がキャリアをどうしたいかを考えるのは勿論大事ですが、子育て中の家庭の場合は自分の希望や都合で決められるものではありません。(中略)

家族のあり方は異なりますから、正解はありません。家族で話し合って納得できる選択をしましょう。

共働きならではの夫婦連携プレー

共働きをしていることで得られる利点として大きいのは、共働きをしているからこそ複数の選択肢を持ちやすいことがあります。例えば、転職などキャリアチェンジしたいと願ったときに、片働きの人よりは共働きの方が家計のリスクが少ないため、チャレンジする選択をしやすいのです。(中略)

共働きならではの夫婦連携プレーを発揮しましょう。年単位、月単位で夫婦の役割分担を切り替えるプランもありだと思います。事例のように可能であれば、どもの年齢に応じて働き方を見直すことも試みたいところです。

完璧を目指さない

両立戦略を成功させるための心構えとして最も大切なのは、仕事と子育てで完璧を目指そうとしないことです。「完璧な両立なんて無理!」と悟りましょう。完璧にこなそうとしても仕事はいくらしても際限がないですし、子育ては思い通りにならないことが多く、挫折と絶望感にさいなまれます。手放すところは手放し、できることをできる範囲で行うスタンスに切り替えるのです。

仕事と子育ての時期は大変です。しかし、大変なときほど「大」きく「変」われるもの。これまで自分たちがやってきた方法論にとらわれず、本書で提唱されたことで、いいな!と思うものがあったら実行してみてください。大変な時期を乗り切るときに必要なマインドは、なんとかなる!

自分だけで解決しようとせず、身近な人に頼れるものは頼り、利用可能な制度やサポートを積極的に活用し、疾風怒涛ともいえる両立期を乗り切っていきましょう。

わが子が笑っている大人になれるように!

ファザーリング・ジャパンが最も大切にしているメッセージは「いい父親ではなく”笑っている父親”になろう!」です。正しさよりも、楽しさを求める子育てや働き方を志向していきたいです。

いい親ではなく、笑っている父親と母親のもとで育った子どもは、きっと笑顔で健やかに育つでしょう。笑っている親子の家庭は明るく、そうした家庭が増えれば、もっと子育てしやすい社会になるはずです。

子育ては人類の未来をつくるプロジェクト。パパ業ママ業ほど素敵な職業はありません。笑っている親のもとで育まれた子どもたちが将来、”笑っている大人”になりますように。

私からの、そしてFJの大切にしているメッセージが読者皆様に伝わっていれば幸いです。

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