週末の午後は、公共哲学カフェで「逗子モデル」を考えた

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「対話」と「会話」のちがいは何でしょう?

ファシリテーターの木下さんから問いかけがあり、少人数グループで対話が始まりました。「対話は結論や学びを目的とするが、会話はそうではない」「対話は会話の中に包括される」といった意見がありました。私が回答したのは次です。

話しを終えたときに、対話は「もっと話しタイワー」。会話は「もういいカイワー」。

・・全くウケませんでした。そんな親父ギャグが場違いだった集まりは、「公共哲学カフェin Zushi」。本日の午後2時半〜5時半、逗子銀座通りにある貸し会議室「カルティオ」で行われました。

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逗子フェアトレードタウンの会(FTTZ)」を主宰する長坂先生から、熱いお誘いがありました。下記、FTTZのWEBブログより転載。

逗子市の市民活動についての研究会を開催します。

逗子は市民活動が盛んなところといわれてきました。逗子の市民活動を、公共哲学の観点から分析してみるという試みです。都心を中心に活動している「公共哲学カフェ」という研究者や市民による議論の場が、今回は逗子へ移動して会議を開くことになりました。

逗子の私たちの活動にはどんな意味があるのか、一度考えてみるのは楽しいことかと思います。どなたでも参加歓迎です。

私は「公共哲学」の用語と初めて出会いました。「市民的な連帯や共感、批判的な相互の討論にもとづいて公共性の蘇生をめざし、学際的な観点に立って、人々に社会的な活動への参加や貢献を呼びかけようとする実践的哲学」とのこと。

公共哲学カフェについては「公共哲学ネットワーク」に詳細が載っており、活発に活動されている様子が伝わります。公共×哲学×カフェの組み合わせ、何か生み出されそうな予感がするフレーズです。

昨日の参加者は約25名。半分が逗子の人、半分が東京・横浜からお越しでした。長坂先生が総合司会で、登壇者は平井市長、木下理仁さん(かながわ開発教育センター事務局長)、桐ヶ谷覚さん(キリガヤ社長・逗子市商工会会長)、田中尚武さん(逗子まちなかアカデミー会長)、磯野昌子さん(FTTZ事務局長)。

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それぞれ濃いお話しがありました。とりわけ長坂先生が、逗子市が協働コーディネーターを内部化させている価値を強調くださり、初代・逗子市民協働コーディネーターである木下さんの分かりやすいプレゼンの後、私も少しだけコメントする時間をいただきました。以下、FTTZブログから長坂先生の文章をピックアップします。

逗子市は6年程前から、非常勤ではありますが、職員として協働コーディネーター職を設置し、市職員内、市民と自治体間とのワークショップを繰り返してきました。その結果、長年市民と自治体が衝突して動かなかったプロジェクトに進展がみられるなど多くの成果を上げてきました。こうした協働コーディネーターを内部化している自治体は恐らく全国で初めてではないかと思っています。

逗子の諸活動に関するプレゼンテーションを終えた後、千葉大学の宮崎文彦先生から総括と質問がありました。そこで指摘された「行政の公共性に係るネック(=支援に偏りがないようにする)」と「無関心層へのアプローチ(=媒介をいかに引き起こすか)」は、私自身も課題とし、乗り越えるべき目標であります。

ともあれ、公共哲学カフェで改めて長坂先生から提案された「逗子モデル」。これから深めていきいたいところです。

それから、こちらの場には子連れで参加しておりました。4歳ちかちゃん、大人たちの哲学が交わされるなか、ぐずらずに過ごしてくれて有難かったです。写真は、会合が始まる前に立ち寄った逗子海岸のフェアトレードショップ&オーガニックカフェ「アマーレ」で。海を眺めながら、浜風を感じながら過ごせるお店。サイコーです^
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