埼玉県助産師会でパパセミナー。助産院もプレパパ産前講座を広める仲間になりませんか?

埼玉県助産師協会より講演依頼あり、母子訪問指導者講習会で3時間のパパセミナーを行いました。

「いまどきの父親事情〜イクメンブルーなパパたち」と演題をつけました。

私の娘は二人とも助産院で生まれており、ご恩返しのつもりで臨みました。長女は国分寺の矢島助産院、次女は横浜の山本助産院でお世話になりました。

講習は二つの目的をもって行いました。一つは、父親の育児について知っていただくこと。二つ目は助産院に来られた夫への助言の仕方を学んでいただくこと。

イクメンが2010年に流行語になって十年が経ち、イクメンは多極化しています。「イクメンもどき」「イクメンブルー」「主夫」といったワードを用いながら、いまどきな父親のリアルをお伝えしました。

パパたちに響くフレーズや、産後の夫の関わりが20年後の夫婦関係に効くことを伝えていただくようにお願いしました。育児はツーオペでもしんどいので、地域とつながり、助産師ほか専門家の助けを請うことも大事であると。

予想したとおりに助産師の皆さんは明るいエネルギーに満ち溢れていました。いつものように参加型の進め方で行ない、大いに盛り上がりました。

小泉環境大臣の育休話題にも触れました。前日にSNSで話題になっていた「せやろがいおじさん」の動画を見ました。

インパクトが凄くて、私が用意したコンテンツはこの5分の動画でもっていかれた感覚あり。

三時間のセミナーはあっという間で、楽しく終えることができました。

講習では前日にリリースしたファザーリング・ジャパン最新調査「2歳以下の乳幼児をもつ父親母親への産前講座に関する全国調査」も紹介しました。

以下、ニュースリリースより抜粋。

 調査結果から、

◎産前講座の受講率は69.4%で、そのうち夫婦での受講は61.6%だが、講座の対象者は「両親」62%、「母親」35%であり、回答者の男女別や地域別でも差があることがわかった。

◎産前講座の主催は「病院等」63.1%、「自治体」29.7%であるが、男女や地域差もある。

◎産前講座内容は、「出産」「赤ちゃんの世話」に偏る一方で、産後困ったことランキングでは「家族や夫婦の関係」がトップ10入りしており「家族や夫婦で子育て」項目の強化が必要であろう。

◎産前講座受講の有無に関わらず、産後困ったことは同じだけ発生しており、産前講座の受講が産後困ったことの解消にどれだけ寄与するかは疑問の残る結果となった。

◎産前講座を受講していない男性だけ、産後「全く困っていない」回答比率が顕著に高く、産前講座を受講した男性と比較し、産後に子育てをやっていない可能性が示唆された。男性が産前講座を受けると、産後の子育て参画に寄与する可能性が高いのではないか。

◎産前講座に参加しなかった理由の1位は男女とも「強制・必須でなかったから」であり、産前講座の強制・必須化した場合、少なくともこの層は、産前講座を受講したものと考えられる。

◎これからの産前講座への希望1位は男女共に「土日開催」だったが、それに続く女性の希望は「男性がもっと父親を自覚できるような内容にしてほしい」23%、「産む性ではない男性こそ必修化する仕組みにしてほしい」20%であった。

などがわかりました。

男性育休とプレパパ産前講座はセットです。NHKで「とるだけ育休」と報道されましたが、育児の仕方を知らないまま育休に入ると何もしない「夫ゴロゴロ問題」が起きてしまいます。

父親になる人に産後の母体についてレクチャーし、育児と家事でなすべきことをレクチャーして備えてもらうことが重要です。

私自身もプレパパ時に矢島助産院で事前講習を受けた効果が大きかったです。そのときの産前講座が、その後の私のファザーリング活動につながっています。

皆さんの助産院で、パパ向け産前講座をやりませんか? 一緒に広める仲間になってもらえませんか?と呼びかけました。講習後、複数の方から「うちでもやりたい!」とお声をかけていただけました。

2月6日はFJ緊急フォーラムを開催します。FJでは、これまでも「パパ育休」をテーマにしたフォーラムを行ってきました。今度こそ。

前日に配信したFJメルマガから転載です。

FJ緊急フォーラム「パパ育休は今度こそ本当に進むのか?」(2月6日開催)

2010年の育休法改正から10年。国務大臣の育休取得、国家公務員
の男性育休一ヶ月推進、男性育休100%を目指す企業の増加など、
状況はだいぶ変化してきました。

背景には父親のマインド向上はもちろん、母親の就労継続率アップ、
第2子以降は父母の高齢化で実家が頼れないなどの家庭的問題や、
人材確保を意識した働きやすい職場への転換、男性への両立支援
の強化など環境的な要因もあるのだと思われます。

すでに多くの企業では有給の特別出産休暇も当たり前になり
1週間程度の「パパ産休」は進みましたが、産後の家族ケアを
考えれば最低でも欧州並みに2週間、望むべくは1~3か月に
父親が育児に関わる時間を増やしたいものです。

また都市部と地方との取得格差や中小企業での難しさ、
フリーランスの救済なども課題で、給付金のアップなど
次の法改正でも議論の余地はあるでしょう。

そうしたことを踏まえ、取得率6.2%を国の目標13%(2020年)、
30%(2025年)にするには何が必要なのか。男性も子育てに関われる
ために先進的な役所や企業ではどのような取組をしているのかを
パネラーから学び、皆さんで考えるフォーラムを開催します。

FJでは男性育休の推進、「笑っている父親」の増加こそが、
働き方改革、ジェンダー平等、少子化対策、児童虐待・DVなど、
私たちの社会がまだ解決できていない問題を改善する
「ボウリングの一番ピン」だと捉えています。

同志の皆さんの参加をお待ちしています!

【FJ緊急フォーラム】パパ育休は今度こそ本当に進むのか?
~男性育休は社会を変えるボウリングの一番ピン!
-日時:2020年2月6日(木)17:00~19:00 (受付:16:30~)
-人数:120名
-主催:ファザーリング・ジャパン
-後援:1 more baby 応援団、にっぽん子育て応援団、EDGE株式会社
-会場::NagatachoGRiD 6F Attic(東京都千代田区平河町2-5-3)
https://grid.tokyo.jp/

-登壇パネラー:成澤廣修(文京区長)、青野慶久(サイボウズ代表取締役社長)
小室淑恵(ワーク・ライフバランス代表取締役社長)、鈴木英敬(三重県知事)
寺田学(衆議院議員)、永野裕子(豊島区議)、治部れんげ(ジャーナリスト)
塚越 学(FJさんきゅーパパPJリーダー、東レ経営研究所チーフコンサルタント)
安藤 哲也(FJ代表)、他関係者数名。
※小泉大臣にもお声がけしています。

☆FJからは「全国両親学級調査結果発表」や「プレパパ育休前講座」の
内容プレゼンもあります。

-申込方法:Peatixのページからお申し込みください。
https://papaikukyu.peatix.com/view

-オンライン中継チケットお申込の方:配信元や配信サーバー等の
通信環境によっては、配信が正常に行われない場合があります。
予めご了承ください。

-Facebookイベントにも情報を掲載しています。
https://www.facebook.com/events/468899317328714/

☆メディアの取材も歓迎!連絡は、FJ代表・安藤まで 090-4759-3994

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA