山本浩資さんのPTA講演会を聞きに藤沢まで

PTA湘三地区指導者セミナーに参加しました。寒川・茅ヶ崎・藤沢・鎌倉・逗子・葉山・三浦のPTA役員が集まる定期勉強会です。

昨年も参加して、川崎のパパ友・宮田さんの講演会でした。(→ブログ「宮田大輔さんのPTA講演会を聞きに藤沢まで」

今年は『PTA、やらなきゃダメですか?』著者、山本浩資さんのPTA講演会。

大田区嶺町小学校のPTAをボランティア制のPTO(応援団)にした経過が説明され、動画をみたり、ときに笑いを誘うネタを織り交ぜながら、楽しく聞ける講演でした。実体験をもとにした語りで、PTAママたちも大いに共感していました。

「PTAを変える!と言うと、これまでやってきた人が傷つくので、改革よりは’進化’の言葉がいい」とおっしゃっていたのは、会社の改革にも通じると思います。内容はもちろん、伝え方も参考になりました。

早速、著書を買い求めました。読み終えたらPTA仲間にも共有したいと思います。

嶺町小学校のケースは、早瀬昇著『「参加の力」が創る共生社会 市民の共感・主体性をどう醸成するか』に冒頭の事例で登場し、私のアンテナに引っかかっていたのでした。

講演会で話されていた内容がうまくまとまって紹介されていると思い、少し長いですが引用します。(同書1-2頁より)

PTA役員会がボランティアセンターに 東京都大田区立嶺町小学校

役員のなり手が少なく、不要論さえ叫ばれるようになったPTA。ところが、そのPTAに保護者が生き生きと参加するようになった小学校があります。東京都大田区立嶺町小学校です。どこにでもある一般的なPTAでしたが、2013年、PTA未経験だった新聞記者の山本浩資(こうすけ)氏が会長になった後、『もしドラ』を参考に「もしドラPTA」なる改革を開始しました。

まず、それまでのPTAにありがちな「”や”さないといけない」(義務感)、「”や”らされている」(強制感)、「”や”らない人がいる」(不公平感)という「三本の”や”」をなくし、「前例がこうだから・・」という惰性でしていた活動をすべて見直しました。具体的には組織をリセットするため、PTAを一旦解散し、運営の基本を「できる人が、できる時に、できることをやる!」完全ボランティア制のPT0(保護者と先生による楽しむ学校応援団)に改組しました。

新しいPTOは「保護者の誰もが参加しやすく、また参加したくなるような組織」づくりをモットーに、必要な活動ごとに「この指とまれ」方式でボランティアを募集する形態に改編。いきなりすべてをリセットするのは難しく、2014年度は「お試しPTO」「前例踏襲はやめ、前例のないことをやってみよう」など従来の常識を超えた多彩な改革を推進し、2015年度から本格的に新たな体制となりました。その一連の改革のなかでも秀逸なのが、役員会をボランティアセンターに変えたことです。

役員会だと役員になった人が活動をすべて担いがちで、事実、そうしたPTAが一般的です。そこで役員になると私生活が犠牲になり、勢い役員のなり手がいなくなってしまいます。しかし、元来、多くの保護者は子供達の健やかな成長を願っていますし、そのために「できること」はしたいと思っています。

そこで、役員会をボランティアセンターに改め、役員だけが抱えていた役割を分散する形で広く保護者に”開放”。可能な範囲で活動に参加したいという保護者は「ボランティアサポーター」に登録し、関心のある活動に参加するという仕組みに変更したのです。

その顛末は2016年に発行された『PTA、やらなきゃダメですか?』で詳しく紹介されていますが、参加しやすいプログラムを工夫することで、多くの保護者が生き生きとPTA活動に参加する様子が報告されています。

嶺町小学校で「逃走中」を実施した事例紹介もありました。

私がPTA会長している久木小学校でも二年前と三年前に行ったのですが、事故怪我の懸念があり去年から止めたのでした。安全面を工夫して再開を考えてもいいかなと思ったり。・・来年以降に。

セミナーの後半は、エンタくんを使って小グループの話し合い。各校ともにPTAのやり方・内容が違うことを知って、こちらも勉強になりました。茅ヶ崎でもボランティア制を導入した小学校があり、気になります。

講演会の後、逗子の沼間小学校でPTA会長をされている妹尾さんと自撮りました。

妹尾さんの著書も読まなければ。

 

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