上智大学「ジェンダーの社会学」ゲスト講義。学生の感想が超長文です。

今年も大槻奈美先生から上智大学「ジェンダーの社会学」にゲスト講座でお声かけいただきました。

約100名に男性目線のジェンダーや育児を取り巻く社会環境について講義しました。上智大生はインテリジェンスが高く、早口な講義にしっかりついてきてくれて頼もしい。

80分の講義で使用したスライドはこちら。

お昼で授業を終えて、午後は立教大学で授業を受ける学生の立場に。

授業の開始時刻まで、立教の図書館で作業しました。

リアクションペーパーで質問がありましたので、この場を借りて回答します。

東さんがそうして子どもと関わっていることで、他の子と自分の子がイクメンとして関わる父親から良い影響を受けているなと感じることはありますか?

質問の意図とズレていたら申し訳ないのですが、私の回答はこちら。

私を含め、大人の男性が子どもと関わることで、とくに男の子にとって良い影響があると思っています。
子どもが将来「自分がどんな大人になるか」を想像するとき、女の子は周りに大人の女性が沢山いる(ママ友の他、保育園・幼稚園や小学校低学年の先生は女性がほとんど)のでイメージしやすいです。一方、男の子の周りには大人の男性が少なく、自分が大人になったときの姿が想像しづらいです。
地域活動する男性を’イキメン’と呼んでいますが、パパ達が他の家の男の子と関わることで、男の子達のロールモデルになれる効果があります。

ほか、学生から沢山のコメントをいただきました。

掲載OKの許可をいただいたものを転記します。
それぞれの視点で、等身大の感想が好い感じです。

  • 本日「笑っている父親が社会を変える」の講義をしていただきありがとうございました。東さんの「イクメン・イクジイ」の先の「イクボス」の話しが、とても現実的で社会にどんどん広まればいいなと思いました。
  • 体育会のラクロス部に身を置いている自分にとって「感謝の対義語は当たり前」という言葉にとても共感しました。日々部活が出来ていることに、それを支えてくれている仲間がいることに感謝をしていきたいです。また、「不満を軸に転職を続けても幸せになれない」や「好き嫌いで選ぶのでなく、自分がどう関わるのかが大事である」という話を胸に刻んで将来に繋げていきたいです。
  • イクメンという言葉は耳にする機会が多いですが、実際にイクメンの方からお話を聞いたのは初めてでした。私の父はどちらかというと家事や育児に非協力的だったため、父親教室に通っていたら何かがちがっていたかもしれないと思いました。これからイクメンが増えていき、それをみた子どもがイクメンになろうと考える社会が進んでいけばよいと思いました。
  • 4月からジェンダーの社会学を受講し、男女の役割分業について強く疑問を感じるようになりました。今日の講義で「イクメンを死語に」や父親を楽しむことにとても魅力を感じました。私は将来、仕事もしたいですが、子育てもしたいと思っています。ですが、現在の日本社会のあり様を見ていると、それは難しいことだと感じています。女性の社会進出は男性の家庭進出なしに実現できません。講義にもあった通り、企業が男性の子育て、または介護などを容認する体制が必要だと感じました。
  • 働き方に関して、世代交代によりクリーンになることはもちろんですが、おっしゃる通り、その動きを早める働きかけが求められると思います。数年後、社会に出る学生として目上の方の意識が変わることが望まれます。
  • 10年前は男子トイレにおむつ台がなかったという話を聞いて、そもそも男子トイレにあることを知りませんでした(笑)。まだ女である自分もそこに疑問をもたずに生きていたことも「母が育児」というイメージを強くしているのだと思いました。なので、男性が育児を勉強することはもちろん大切ですが、女性の方もそういう社会のムーブメントの存在を認識して働きかけていく必要があると感じました。男性も自ら頑張り始めていることを知っていないとだめだと思います。
  • 女性活躍に力を入れている理由が単に道徳的な問題だと思っていたので、労働人口増加や経済活性化という根本的な理由があったことを知りませんでした。なので、意外と現実的な理由で少し冷めました。
  • バブル経験の有無などで働き方が10年ごとに変わるという話が興味深かったです。自分が働くときはどんな状況で、どんな風に変わるか少し不安になりました。
  • よりよい環境でイキイキと働くための2つのキーワード「主体性(やらされ感がないこと)」「人間関係(上司との関係)」、かなりハッとさせられるものがありました。いま私はあるバイトをしていますが、「バイトにいきたくないな」とか「めんどくさいな」と思うことがあります。そう感じるようになっているのは主体性が欠けてきているからなのかもしれないと感じました。いきいきと出勤するために、今やっているアルバイトの意義ややりがいを見つめてプラスな面と向き合っていきたいです。
  • 今回のお話で新しい父親観を聞いて、自分の父親との育児を振り返ってみて、やはり仕事ばかりの父には何度か寂しい思いをしたのを思い出しました。ですが、休日に一緒に遊んでくれたときはとてもうれしかったのを覚えています。子どもにとって父の存在は大きいと再認識しました。
  • 幼少期の思い出は本当に大切なものだからこそ、イクメンができる男性はとても重要だと思います。
  • 私は結婚願望も強くあるので、素敵な男性に出会いたいと思います。そのために、日頃から自分を太陽として、周りを照らす努力をしていきたいと思いました。
  • 明るい言葉を口グセにしよう、というのは私も前から自分のモットーでした!自然と「いつも笑顔で明るい人」という人は使っている言葉が明るく前向きだと思うからです。
  • “野球型からサッカー型”の働き方という例えが言い得て妙だと思いました。野球もサッカーも好きなので納得感が強かった。
  • 夢を十回口にすると叶う。マイナスを抜く、という話がとても響きました。口に出してみるワークのとき、私はすぐ3つポン!とやりたいこと、叶えたいことが口をついて出てきました。それまで夢なんて・・と意識したこともなかったので、驚きと共にワクワクでいっぱいになりました。私は人に「私と出会えてよかった」「人生変わった」と言われる人になりたいです。自分が起点に太陽になって周りを輝かせられるように、自分に安定と自信をもつために一つずつ実力をつけようと思います。
  • 「イクメン」という言葉はよく聞きますが、男性目線から子育ての話を聞くことはなかったので、今回の講義は様々な発見がありました。
  • 政府の働き方改革で女性の社会進出が推奨されていますが、それを実現するにはまず男性の意識変革や会社のシステムを変えることだと分かりました。現在では、昔よりも子育てに積極的でありたい男性がいるにもかかわらず、仕事のためにできていない状況があります。これからさらに「イクボス」の考え方が広まり、仕事も子育ても頑張れる社会になってほしいと思います。
  • 私は女性として、やはり子どもも育てたいし、仕事もしたいと考えているので、家事を分担したり仕事への理解がある人に魅力を感じます。夢と感謝を忘れずに、周りを照らせるような存在でありたいと思いました。
  • 今回この講義を聴くことができ、本当に良かったと思います。現代の社会ではやっとイクメンという言葉の認知は広まってきたものの、実行している人は少ないと思います。私の父親は、子育てこそしないものの、子どもや家族のために、いつも私たちのことを考えて楽しめるような旅行の計画をしてくれるため、父親が中心、そして輝いている家庭になっていると感じますし、そのような家で育った私はとても幸せ者だと感じています。
  • ‘イクボス’の考えには私もとても賛成で、そのような上司がいることで社員も子育てや家庭優先で仕事をできる社会になると思います。私もイクボス企業同盟の企業に就職できるといいと考えました。
  • ずっと女性目線からのジェンダーを学んでいたけれど、今回男性からの視点での話でとても新鮮でした。正直、昔から差別されたのは女性だし、ジェンダー問題をよりフォーカスして考えるのは女性だと思っていたので、男性がジェンダーについて考え、それを色にしている東さんはキラキラしてみえました。パパとして育児していくと、逆に軽い差別のようなことを受けていると知って、本当に人間はステレオタイプをもちすぎなんだなって思いました。
  • 「イクメン」という言葉をなくしていく、というのがとても新鮮に感じた。母親だけが育児をすることの短所として、子どもが母親の言うことを100%として受け取ってしまうことがあると感じた。もし母が父親の悪口を言った場合、子どもは父親のことを嫌いになってしまうかもしれない。父親が育児すれば、妻と夫の仲が深まり、子と父の絆も深まるなと思った。もっと活動が広がっていってほしい。
  • 独身者の求める条件の中に「仕事理解」と「家事能力」が男女ともランクインしていたのが時代の変化を感じました。男性は分かりますが、女性でもランクインしているということは、働くことに対して意欲的な人が多いということだと思います。
  • 近年では以前のように専業主婦は少なくなり、女性が活躍する場が広がったことで女性の選択肢が増えてきています。一方で、男性が働くことは未だ当たり前と捉えられており、育休取得率も各刻と比べて日本はダントツに低いです。女性に選択の自由が与えられている今日、男性にも家庭との時間を大切にして、子どもとふれあう時間が必要だとあらためて感じました。
  • 「笑っている父親が社会を変える」の講義を受けて、イクメンに対して考え方が変わりました。ファザーリングジャパンは「イクメン」を広げていく団体だと思っていたのに、死語にする団体だという言葉が印象的でした。たしかに男性が育児をしているとニュースになるのはおかしいと思いました。
  • 女性の社会進出は男性の家庭進出が前提である、という言葉にとても共感しました。私自身、働くということは自分の負担が増えることなので、できるだけしたくないと考えていましたが、男性が育児を手伝ってくれるなら良いのかなと思いましが。こういった考え方の変化がもっと社会に生まれればよいと思います。
  • いい父親になろうという目標ではなく「笑っている父親」を目指していることが、とてもステキだなと思うのと同時に、笑っている父親が社会を変えることは本当だと思う。母親=育児という固定観念はよくないが、父親=がっつり仕事するという偏見も男性を苦しませていると思うと、女性がもっと男性に育児をすすめてみてもいいと思った。
  • 今日の講義は本当に色々と考えさせられた。今は上京して一人暮らしだが、父に支えられていると強く感じる。この父娘関係を当たり前に思わず、感謝してこれからの生活を過ごしていきたい。
  • 父親の視点(あるいは夫の視点)で家庭を考えるという新しい社会の見方を得られた気がしました。女性視点、あるいは女性の社会的あり方を考える機会は増えてきたと思います。一方で、夫、父親のあり方は消極的に描かれるようになってしまったと思います。そこで、女性・男性と両視点を考えてきた現代だからこそ、男女、パートナーとして、あるいは家庭として最高するタイミングが来たのかなと思います。パートナーや親には1人ではなれないからこそ、人のつながりで考えていくことが大事なんだなと思いました。
  • バブル経験の有無で働き方の指向が変化する。40代がトップに立つようになると自然と育児は視点に入るとありましたが、それ以下の世代ではパートナーをもたない人も増加しているので、逆に労働経済指向になる危険性があるのでは・・と少し思いました。
  • イクメンという言葉をなくすというのはとても賛同します。僕はそもそも「子育て」という言葉自体に違和感があります。僕は子どもが好きなので、もし自分に子どもができたら普通に子どもと公園に行って遊びたいし、オムツを普通に替えるし、お風呂にも一緒に入りたいです。これらが結果的に「子育て」と呼ばれる行為に該当することは分かりますが、「これからは男も子育てをしよう!」とわざわざ言わなくても普通に大人が子どもと関わる世界になればいいなと思います。
  • 育児に前向きになることで生活全体も明るくなるというのは、とてもいい考え方だと思いました。イクメンに対する評価や注目度がこれから上がっていってほしいです。
  • 今回の授業はジェンダーを超えて「生き方」について考えることができました。私は社会学科で家族社会学の授業を受けており、男性の子育てと家族のあり方の関係性は深く密であることを学びました。
  • 男性が子育てに積極的だと第二子が生まれやすいというデータもありますが、反対にとらえると第一子の子育てにどれだけ夫が積極的だったかが妻の出産への意欲にかかわってくると思います。だからこそ、子どもが生まれてからではなく、結婚や独身のときから子育てを男性も学ぶことが重要である意識をもつことが欠かせないはずです。
  • 今回の講義で最も心に残ったのは、東さんの団体がイクメンを‘広める’のではなく‘死語’にすることを目的にしているという点です。「女は家事、男は仕事」という価値観を変え、両親がともに子育てしていくことで家族間でのコミュニケーションも増えるし、とても生きやすい社会になると思いました。
  • 以前、新聞記事でイクメンという言葉のプレッシャーで育児をかんばりすぎて仕事での疲れが溜まってしまうパパがいると知りました。そういう人たちのために父親学校に通うパパを増やせば、無理ない範囲で仕事も育児も両立させられると思いました。
  • イクボス、レインボーパパという単語を初めて聞きました。
  • 父はとても忙しく、母が全て育児をし、父の身の回りの世話もしていましたが、母は不満も言わず、父も母もいつも楽しそうで、笑顔がたえなく、私も同じような人間になろうと感じているので、どのような形の家庭でも「笑っている父親・母親」は大切なんだなと改めて感じました。
  • 「父親も育児する」というのはジェンダー(父母)の差をなくす、平等にする。母は母、父は父という役割をなくすイメージでしたが、育児において両親同じことをするにしても、母の役割、父の役割(母の絵本は優しい絵本、父の絵本は冒険)があるのだなと感じた。
  • 父親は「背中が広くて厳しくて、いざというときに喝をいれてくれて、ときに優しい」というイメージで、そういう役割も確かに大切だと思うのですが、父親も育児に参加して普段から子どもに接して、場合によっては「友達」のような関係になったときも、そういう父親像は保たれるのでしょうか?
  • 父が働いて母が家事をする典型的な家族の形もたくさんあると思います。そういう家庭もお互いが支えあっていければ成り立つと思います。型にはまらない賢い人になる必要があると思いました。
  • 父親の育児はメリットを求めて行うものだという考えを持っていなかったため、育児を楽しみ、自分の成長を目指すという発想に驚かされた。
  • 男女の結婚への価値観が意外に一致していることも驚いた。男女の間に断絶などなく、生活でも育児でももっとわかりあうことができるのではないかと感じた。
  • 日本人の働き方はこれから大きく変わっていくと様々なところで語られているが、それが育児の面でも学ぶことができるのだということを学ぶことができてよかった。男性として、家族で社会で、稼ぎ手という役割だけでなく、どういったことが自分でできるのか考えて生きていこうと思えました。
  • ファザーリング・ジャパンの「イクメンを死語にする」という目標に感銘を受けた。とても逆説的で、見事に現代社会のジェンダー秩序を示していると思った。変わりつつはあるが、「男は仕事、女は家事」という考えが根強く残っているなかで、男が家事をしたり、女が仕事をできるような環境を作っていこうという志をもって仕事をしているのは、とても素敵なことだと思う。
  • 「女性の社会進出」を叫ぶだけでなく、女性が「幸せ」に夢をもって仕事できる方向に社会が進んでほしいと思う。そうするには、ファザーリング・ジャパンのように何らかの具体的な行動を通して社会の通年を変革しようとする団体、組織が必要なのだろう。とてもattractiveなお話でした。ありがとうございました。
  • “イクメン”という言葉を死語にしたいというのに共感、賛同しました。育児が特別であることではなく、父親として当然のことなのだと周りにも認識されてほしい。
  • 女性側がジェンダーの話しをする機会は多くあるが、男性からジェンダーの話を聞けることはめったにないので、大変貴重だった。「イクメンという言葉をなくしたい」という言葉が非常に印象的で、たしかに女性が家事をすることが当然になっていて、育児をする男性がレアだから、そのような言葉がフィーチャーされている。男性が育児に参加することで、子ども、妻、そして彼自身も幸せになることができる、すばらしいものだと思った。
  • 育児をしたくてもできない今の状況がよくない。そのために働き方の改革が必須である。
  • 「あと3日で死ぬとしたら」の問いに浮かび上がったのは、自分でも意外なことでした。私は競技ダンスをやっていて、パートナーに対して普段そこまで仲のよいわけでもないのですが、あと3日で死ぬなら絶対に「組んでくれてありがとう」と伝えます。にくらしい相手ではありますが、大切な人でもあるのだなと気づかされました。
  • いま生きている人にはもれなく父と母がいて、きっと全員が何かを抱えていて、何も問題のない家庭はありません。できることなら、父とか母とか、親とかことかの関係は保ちつつも、その関係にとらわれず、一人の人としてお互いを異なる人間であると理解することで暮らしていければいいと思います。
  • 父親が育児に関わることで子どもの成長、妻、そして父親自身にも良い影響があるというのを、今日初めて具体的にきいて驚いた。私が子どもだったときも‘母親が育児’というのが当たり前の時代だったので、子どもの頃の記憶にあまり父親がいないのですが、今日の話を聞いて、自分が家庭をもつときは母親、父親ともに育児したいと強く思った。
  • 自身が父親である方がこういった活動をすることはとても説得力があり、深い意味があることだと思った。父親が育児に参加するというのは、ただそれだけではなく、日本社会全体の在り方も変えていくことだと思う。
  • 私の父は東さんと同い歳で、私のことをほとんど一人で育ててくれました。会社と育児の両立はすごく大変だったと思います。今よりも社会が‘男性育児’に対して理解がなかったときに、私を育てて大学に入れてくれた父に、今日の講義をきいてさらに感謝の気持ちが大きくなりました。
  • 私は結婚願望があります。将来旦那さんと2人で仕事、家事をどちらの役割だと考えず、半分ずつ担っていきたいと思います。
  • 自分がインターンで働いている会社は「ホワイト企業」と言われて自由な社風と表向きには言われていますが、実際の社員さんは「子供の運動会に行けない」と言っていました。そうした会社の暗黙の了解みたいな風潮が嫌いです。イクボスは大事な存在だと思いました。
  • 男子トイレにおむつ交換台がない。子育てセミナーに女性しかいなかったエピソードから、子育てにジェンダー意識が強くでていると感じた。将来自分は子育てに協力したいと思っているのだが、働いたことがないし、まだパパの育児参加の大事さをわかっていない。
  • 自分の考え方が変われば(太陽になる)、家庭も仕事も良い方向に向かうのだと思いました。前向きで笑顔になれるプレゼンでした。

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