『みんなの必修講義 転職学』を精読

中原淳先生の最新刊『働くみんなの必修講義 転職学』を買い求めました。

今年に入ってから本を Kindle OASIS で読むようになって、紙の本を買わなくなりました。でも、『転職学』はアンダーラインを引きながら読まなくてはいけない本であると思い、発売日の4月1日に書店で購入。線を引きながら精読しました。

Facebookに投稿したところ、中原先生がFacebookでシェアしてくださいました。

新刊「転職学」お読みいただき感謝です! 転職とは「学び直し」であるというのが本書の主張です!

中原 淳さんの投稿 2021年4月2日金曜日

上記の写真でアンダーラインを引いたのは、こちらの文章です。

本書が取り扱う「転職」というテーマについても、この「学び=ラーニング」がもっとも大切であると確信しています。
転職とは、「自分に最適な場を探そうとすること」ではなく、「自分が場に最適に適応すること-すなわち新たに学び、変化する覚悟をもつこと」によってこそ、成功にたどり着けるものです。本書は、この信念に基づき編まれています。(44頁)

転職先を考えるとき、自分の興味・性格・能力などの適性に応じた職業や会社を探すことが多いです。そして、転職した後に「この会社(仕事)は自分に合わなかった」と言って再び転職を考え始める人がいます。

そういた「マッチング思考」ではなく、環境変化に適応し、自分を変化させていく「ラーニング思考」が転職では重要である、というのが本書の主張であり、その裏付けとなる調査と分析がなられています。

転職のメカニズム、転職を阻む心理、転職の虚実、スムーズに馴染む方法などの解説が明晰で、目から鱗が沢山落ちました。本書を読みながら線をいっぱい引いたのですが、なかでも共感したのは次の箇所。

第1講で私たちは「D(不満)×E(転職力)>R(抵抗感)」という「転職の方程式」を示し、日本の多くの転職は「D(不満)」をベースとしている、と述べました。
しかし、この転職動機についての調査結果が、不満だけをベースとした後ろ向きの転職は幸福感につながりにくい、ということを示しているのであれば、そこから浮かび上がってくるのは、多くの人は不満をベースに転職を考えはじめるけれども、たんに不満の解消「だけ」を動機としていたのでは、ハッピーな転職はなかなか実現しない、ということではないでしょうか。(114頁)

実は、私自身が昨年6月から就職転職の相談業務に就き、転職の悩み相談を日々行っています。まさに、職場への不満をきっかけに会社を辞めて転職する方が大半で、不満ベースにとどまる形で転職をした方は次の職場でもうまくいかず、再び転職活動を始める傾向を感じています。そうした方へのアドバイスをどうしたものか、と思っていた私の課題認識にジャストミートする本でした。

相談を受ける側に対するアドバイスも、本書では述べられていました。

転職相談においては心の支えとなってくれる「安心屋さん」と、客観的な意見をときに厳しくいってくれる「緊張屋さん」の双方を確保しておくことが、有効な戦略になるでしょう。(118頁)

こちらを受けて、安心屋さんと緊張屋さんを使い分けながら、就職相談を行っていきたいと思った次第です。

『転職学』は、転職を考えている人、まだ考えていない人、転職の相談を受ける方にも、働く人みんなにおすすめの本でした。

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