旧野外活動センターの利活用を考える会議でファシリテーション

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逗子市の南端に位置する蘆花記念公園。その中にある施設である旧野外活動センターの利活用を考える会議の進行役を務めました。

ファシリテートに徹するため写真はとらず、集中して臨みました。施設の写真は関東学院大学のWEBサイト「逗子市・旧野外活動センター・空き施設の活用方法を考えるワークショップを開催」より借用。

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昨年8月に同会議が開催され、私も参加しました。市側の説明不足ほか、公園利用者の気持ちを汲み取れていない状態で進めたことで、困難な状況に陥っているように見えました。
参考:逗子市HPの会議報告「旧野外活動センター及び蘆花記念公園に係る今後の利用に関する意見交換会 会議概要」
参考:タウンニュース「市の対応に不満噴出 旧野外活動センター活用めぐり」

旧野外活動センターは元々、企業の社員寮でした。それが市の所有となり、宿泊施設にしていたのが県から法令抵触を指摘され、耐震の問題もあって2006年に使用凍結を判断。それから約十年、使われないままになっています。再整備には膨大な予算を必要とし、解体するにも数千万の費用がかかり、市の厳しい財政事情では手をつけられない状態でいます。

そうしたなか、自然豊かな場所にある施設を使わないのは勿体ないので再活用を考えよう、と団体が立ち上がり(WEBサイト「旧野外活動センター再生検討プロジェクト」)、市内外から多彩かつ多能なメンバーが集まって、施設の再生に向けてアイデアを出し合い、資金調達の手段など知恵を絞ったプランを作りました。

一方、従来から蘆花記念公園を使っている子育て団体等の方々は、プランにあった「住宅(土地が第一種住宅地域で用途制限あり)」で施設が使用されることに懸念を表明し、約千名の署名と共に陳情書が市に提出されました。

そうした諸々の経緯があるなか、前回の会合から半年を経て再度の話し合いの場をもつことになり、進行役に私を指名いただいた次第です。私としては、対立構図にしないことと、集まった方同士で忌憚なく話しができる場づくりを第一に、進行プランを練りました。

参加者は31名(市長・行政職員除く)。初めに私から主旨を説明し、市長から冒頭メッセージ、担当課から建物の制約条件と経緯を説明いただき、前半は一人ひとりが考えていることをお話しいただいて全員で共有し、後半で意見交換をしました。

私は時間管理と発言内容の記録に努め、対立構図を煽る不規則発言があれば制し、互いに齟齬があると感じられたときは一旦止めて整理をしました。様々な意見が出て、論点が明確になったと思います。話し合いの内容は市のHPにアップされたら再度案内したいと思います。

ひとまず今回のゴールに設定した「今後も話し合いを進める合意を得る」まで辿りつき、時間どおりに終えることができてホッとしました。会合が上手く進んだのは、平井市長が方向性をしっかり示してくださったのが大きいです。

終了して帰宅すると、疲労困憊。落とし所を決めないで進めるファシリテーションは、研修とはちがう疲れがあります。風呂に入って夕食を済ませ、夜7時半に寝ました。翌日の朝7時まで目が覚めませんでした。

ファシリテート上の反省点がいくつもあります。キーパーソンとなる方の名前を連呼して気分を害させてしまったこと、70代男性陣の長演説を抑えられなかったこと。何より、板書の字が汚くて、せっかく用意したツール(特大ポストイット)が十分に活かされなかった。。

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ファシリテーション・グラフィックを学ばなければ・・と痛感したのでした。

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