午後、横須賀市でFJ代表・安藤さん講演会「イクボスになろう！イクボスが変われば、職場が変わる」あり。せっかく近場でイクボス講演会が行われるので、時間の都合をつけて参加しました。
横須賀市人権・男女共同参画課の主催。企業との接点が弱い部署であり、企業の経営者や管理職がどれくらい来ているか興味がありました。会場には70人ほどの参加があり、平日日中の開催としはまずまずの入り。
と思ったら、半分くらいは市職員だった印象。公務員は研修で面白い話をしても反応が薄いので、なんしか分かります。
安藤さんの講演を聞くのは１年ぶり（イクボス企業同盟結成式以来）でしたが、やっぱり凄い！イクボスのスパイスが入って、介護の話題もあり、濃厚さが増していました。講演の話術は、名人芸の領域です。
流れるようなトークに、専門性に裏打ちされた数字や事例が上手い具合に入ってメモを取る場面が多く、キャッチなワードで笑いをとり、悲喜こもごもなストーリーの語りで涙も誘う。午後２時スタートの眠くなる時間帯ながらウトウトする人は皆無。90分間をトップギアで走り抜け、一気にフィニッシュしました。
師匠と仰ぐ小崎さん（FJ顧問）の講演も圧巻ですが、安藤さんの講演は存在感があります。パパ講師養成講座「ファザーリング・アカデミー」で、「安藤さんや小崎さんのレベルは目指さなくていい」とレクチャーしましたが、お二人は真似できない領域です。
今回の安藤さん講演で、たびたび出たキーワードに「合成の誤謬（ごびゅう）」がありました。詳しくはWikipediaなど検索してもらえたらと思いますが、Facebookのタイムラインで、安藤さんご自身が解説を加えていました。
いろいろな場面で使われますが、今日は「残業代を稼ぐために長時間労働して家を省みなくなって家庭が崩壊したり、企業が利益を出すために非正規労働者を大量採用した結果、安定雇用がない若者を増やして結婚や出産育児が困難になり少子化を招いた」ということ。つまり利己的な行動が社会の、最適化、望む社会の実現を阻むという現象です。
家族のために一所懸命に働いているのに、長時間労働で家にいる時間が少なくなり、気がつくと日本は「子どもが育てにくい社会」になってしまった。遅くまで働く人のために夜遅くからスーパーやコンビニが営業するようになったけど、そのおかげで深夜や元旦に働かなければいけないお父さんやお母さんが増えてしまった。こんな風になって、ハッピー？
こうした悪循環を断ち切らないといけない時期にきていると、改めて痛感。折しも、サイボウズ社が配信するワークスタイルドラマ（通称：ワーパパ動画）が、そうした合成の誤謬を感じさせる物語。まだご覧になっていない方は、ぜひご視聴を。
https://www.youtube.com/watch?v=5wcmtF_Wl50
安藤さんの講演、近場では来年1月27日（水）に平塚市で行われます。平塚市の担当者と横須賀会場でお会いし、作戦会議できました。
神奈川県のイクボス講演としては、相模原市で2月10日（水）に川島高之さんの講演会あります。私も2月14日（日）に大和市の「男女共同参画市民フォーラム」で登壇あり、今回の安藤さん講演で仕入れたネタで話してみようと思います。
1月16日（土）藤沢市で神奈川県事業「仕事と家庭の両立セミナー（20代の方対象）」も、参加者大募集中です！
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