Youthcreate×ソーシャルデザイン緊急企画「政治×キャリア」に参加しました。

夜の勉強会に参加しました。
【YouthCreate×ソーシャルデザイン緊急企画】 政治とキャリアの関連性を考えてみよう Part 1

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の中村陽一先生からFacebookでご案内があったとき、この日は夜に用事があったので(町内会運動会の反省会)スルーしていました。

ただ、当日になって案内文を読み返すと、私の関心テーマに直球で入ってきたと感じ、参加せずにはいられませんでした。

案内文を、そのまま転記します。

10月22日投開票で衆議院議員選挙が行われます。

巷はいわゆる「政局」ストーリーでもちきりで、この選挙の結果、私たちの社会や暮らしの今後のありようがどう変化するのかという肝腎の点は置き去りです。

ならば、自分たちで考え、対話しようということで、緊急に場を持ちたいと思います。

特に今回は、昨年の18歳選挙権をめぐる議論でも焦点となった若い世代のこれからのキャリア形成、さらには世代を超えた「ワークシフト」「ライフシフト」と絡めて、政治との付き合い方を見つめ直すことができればと思います。

「働き方改革」、さらには「働き方革命」と言葉は踊っているものの、「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は大学卒業時(2027年)に今は存在していない職業に就くだろう」(キャシー・デビットソン)ともいわれる状況は日本でも似たようなものとなりそうです。自分たちのfuture work、own workを真剣に考えることができる政治のありようを一緒に模索してみませんか?

たとえば、今どき「新卒一括採用」に意味があるの? 高校生や大学生が考える仕事やキャリアって? キャリアチェンジ(シフト)の現状と課題etc.、自由闊達かつざっくばらんに話し合い、可能なら社会に発信してみましょう。

選挙に投票してもあまり自分達の意思が反映される感じがしないけれど、これで本当にいいのかな? と感じている皆さんの参加をお待ちしています。

中村先生の視座提供や、多様な参加者からの議論が活発になされ、いろいろな視点を学ぶことができました。

中村先生と共催したのはYouthcreate代表・原田謙介さん。どちらかの政党に偏らないバランスのとれた発言で、今回の選挙において各党が掲げた政策のレクチャーがあって有益でした。

若者を対象に政治へ関心をもってもらう為の活動をされている原田さん。繰り返し強調された言葉に、含蓄がありました。

選挙は、最も容易な政治参加である一方で、最も自由な余地がない政治参加でもある。

Youthcreateの活動に興味が湧いて、また別のワークショップに参加してみたいと思いました。

中村先生の授業でお会いした那須野純花さんも、若者代表でスピーチ。(→那須野さんのレポートあり

那須野さんはグリーンバード武蔵小杉チームリーダーをされており、拠点とする川崎で衆院選と同日に実施される市長選を盛り上げる為の活動を展開中。

川崎市のみなさん、#那須野純花の勝手に選挙活動 を要チェックで!

その他、興味深い議論があり、若い人たちからも多く発言があり、彼ら彼女らの視点から学べたことが多かったです。

ただ、政治の話題になると持論を滔々と述べ始める大人が現れたり、せっかく学生が発言しても論拠の甘い点をついた説教調の反論があり、若者の意見を封じ込めてしまう傾向あり。フラットな対話が難しいテーマに思いました。それとも、お酒飲みながら話したから饒舌になったのかな。

ワイドショーのコメンテーター的な発言が増えてきた際、軌道修正したくて私も発言して問題提起をしました。

「若い人たちが投票にいかないのは、政治が縁遠く感じるから。投票しても、自分の暮らしや将来のキャリアに影響がある実感があまり持ち得ないから。でも、地域や民間主導の活動であれば身近な問題に感じられる。政治と若者のギャップを埋めるヒントはこの辺りにあるのでは?」

ただ、意図しなかったキーワードを拾われ、望んでいた議論展開にならず。私の腕が未熟だったせいです。修行せねば。

全体の議論を終えて歓談の時間になったとき、学生の方達といろいろ話ができました。以前に読んだ「18歳選挙」に関して原田曜平さんの分析に、実際どうなの?と尋ねたかったのです。

少し長くなりますが、引用。

彼らの生きてきた時代は、1990年初期にバブルがはじけ、そこからデフレが長く続いた2010年ごろまで、「失われた20年」と呼ばれた平成不況の時代でした。

さらに、彼らが生まれる前年の95年は、阪神・淡路大震災やオウム真理教による地下鉄サリン事件があり、その後も、9・11、円高、リーマンショック、東日本大震災など、社会が大きく揺れ動く出来事がたくさん起こりました。

日本は世界第3位のGDPを誇る国なので、不景気が長く続いたとはいえ、物質的な豊かさはベースとしてありましたが、高度成長期やバブルを体験してきた中高年のような右肩上がりの景気感を「18歳選挙世代」は全く知りません。

経済が低成長期の成熟国家では、一般的に若者たちはがつがつ頑張らなくなり、まったり過ごすようになります。なぜなら、経済成長期においては、頑張った分の見返りが多く得られますが、低成長期においては、頑張った分に見合う見返りがあるとは限らないからです。

また、そもそもすでに豊かな世代ではあるので、あれもほしいこれもほしいという、貧しかった世代が持っている欲自体が減り、頑張りすぎるよりも、ほどよく働いてまったり過ごしたい、ワークライフバランスを重視したいと考える若者が増えるのです。

「18歳選挙世代」の特徴に、「マイノリティ意識が強い」というものがあります。

そもそも、若者というのは自分たちが世界の主役・中心だと思い込み、自意識過剰に生きるものです。少なくとも戦後の若者たちは、多かれ少なかれ、こうした特徴があったように思います。主役意識を持っているはずの若者がマイノリティ意識を持ってしまっている最大の理由は、今の若者の人口が非常に少ないということに起因します。(中略)

つまり、人口の減った今の若者は企業の観点から言えば、消費者やマーティングターゲットとして、政治の観点から言えば、政策を訴えるべき有権者として、ボリュームや票数という意味では魅力が少ないのです。

数の論理として、人口ボリュームの多い「団塊世代」や「団塊ジュニア」が、社会のさまざまなシーンで自然と優先される傾向があり、それに若者たちもうすうす気づいている、ということなのでしょう。

「若者はマイノリティ」の言葉に、すごくそう思う!と共感の返答がありました。

このテーマを、もっと深掘りして研究したいです。

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