「残業とライフ行動に関する調査」結果

ゴールデンウィークの真っ只中、大学院の授業があったので池袋へ。授業は夜ですが、履修手続きと学生証を受け取るため午後にキャンパス入り。連休中ながら学生が沢山いました。

授業では、先日行った「残業とライフ行動に関する調査」のレポートを提出しました。アンケートは122名から回答がありました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございます。

調査の目的は「残業が減ると男性は家事育児するようになるのか?」という問いに対する検証です。

「残業が減った男性は家事育児をしているのか」「残業しなかった代わりに何をしているのか」を調べるべく、「残業が減ったか/何をしたか/残業に関する意見」の3つの質問と属性(性別・年代・家族形態)を尋ねるアンケートを行いました。

Q1.この半年間で、残業が減りましたか?
Q2.残業しなかった日に何をしましたか?(複数回答)
Q3.「残業」に関してご意見があれば(自由回答)

結果は下記になります。*画像は作成したレポートの切り貼りです。

「Q1.残業が減ったか?」の質問に Yes!の回答が4割で、働き方改革が実行されつつあることが伺えます。一方、残業が減っていない人も3分の1いました。「どちらともいえない」は所謂サラリーマン的でない働き方をしている人が想定されます(主夫含む)。

「Q2.残業しない日は何をした?」は、家事と育児が圧倒的に多かったです。これは、サンプルに偏りがあるのと(育児熱心な父親が主な回答者)、アンケートを行う際に私が誘導的なメッセージを出した影響があった為と思います。

残業しなくなった父親(残業が減った/男性/子どもと同居)との対比をしました。興味深かったのは、「自己啓発・習い事」「外食・飲み会」「テレビ・DVD」が全体より少なかったこと。残業が減ると、父親は意外と飲みにいかず、テレビを見ない模様です。

Q.3 自由回答では、65件の意見が寄せられました。レポートでは上のようにまとめました。意見の原文は、こちらのブログ末尾に転記します。

レポートの総括で下記の文章を記しました。

サンプルに偏りがある為、この結果をもとに「残業しなくなると父親は家事育児をする」とは言い切れないが、「残業しない日に家事育児している父親は結構いる」という結果になった。

今後さらに、「長時間労働削減はワークライフバランスの改善に本当に効果があるのか?」、「残業しなくなった人のライフは以前に比べて充実するのか」といった問いを立ててみたい。
・・どのような質問をすればそれを検証できるかアドバイスあれば是非。

又、先行研究の調査や、父親の終業後の過ごし方海外比較も調べてみたいと考える。

レポート作成時は「長時間労働削減とWLB改善の効果性」について次は調べたいと考えたのですが、授業でディスカッションするなかで、別なテーマが気になり始めました。

それは、「この半年で残業が減った人が4割」と結果が出たなか、「なぜ、残業を減らすことができたのか?」「残業が減った人と減らなかった人の差は何か?」という問いです。

授業で同じグループの方が、長時間労働を削減した企業の先行事例を調べ、経営のトップダウンが重要であると発表されていました。私も、他企業の実態をみるなか「働き方改革はトップダウンが鍵」と感じます。

では、残業が減った個々人も同様の感覚をもっているのか知りたくなりました。つまり、「社長や会社が言っているので仕方なく残業やめた」のか、それとも「プライベートでしたいことがあるから残業しない」のか。この差は大きいと思うのです。

Q3.自由回答を見る限り、経営の意思よりも個人の価値観が色濃く出ている印象があります。残業削減に個人の意思がどの程度影響を及ぼすのか、知りたいと思いました。

3週間後の授業で発表するチャンスができたので、改めて「残業とライフ」をテーマに調査を行いたいと思います。連休明けにアンケート開始します。その節は、またご協力いただければ幸いです。

又、育児熱心な父親が残業を減らしている実態について、労働・子育てジャーナリストの吉田大樹さんがYahoo!ニュースの記事で詳細に言及されていました。この記事を先に見ていたら、私は今回の調査をしなかったと思います。興味のある方は是非ご一読を。

子育てしたら残業が減ったは6割を超える

「子育てに積極的な父親は一般の父親と比べて何が違うのか」(2017年5月3日)

「残業とライフ行動に関する調査」 Q3.「残業」に関する意見(自由回答)

  • 能力のない職員が、時間内で仕事を終わらせていない状況だと思います。
  • お金もらえれば自分の時間をいくらでも売っていいと考える人があまりにも多いのはどうかと思う。家事・育児をするかどうかは別として僕はTVゲームとしかしてたほうが嬉しい。
  • 人生で投資すべき内容であれば歓迎
  • 残業は想定外の業務が発生した時以外には、無いように業務をコントロールしている。仕事を残業ありきで考えている組織がまだまだ多いように思います。
  • 昨今の働き方改革のコンセプトに総論賛成だが、若手社会人で基礎能力開発途上の人については、仕事に時間と労力をかける時期が必要だと、自身の若手時代の経験と組織のヘッドとしての若手社員の監督経験から切に感じる次第である
  • 残業そのものが悪いのでなく、家庭の状況、自分の会社での立場など、状況に応じて実施すればいいと思います。
  • 外資系に勤めているので残業しなくてはいけない雰囲気はないが、仕事の量をいかに減らすかが課題。
  • 残業する人にペナルティーを
  • 残業絶対ダメとは考えません。必要な時もあるから。残業が当たり前になっている事に疑問を持たないと身体も心も壊す時も思います。
  • したくてしているわけではないので、「する/しない」という表現自体が不適切と思います。また、即応性が求められる時代ではありますが、相手にも都合があるのでそれを見込んだタイムスケジュールが「世間の常識」になることを望みます。
  • 必要なときだけやるべきもの
  • 安い残業代より、豊かな時間が欲しい!
  • 残業をしないと仕事が終わらず個人の業績に影響が出てしまう自分の問題もありますが、何より「残業代」という、残業をすればお金が稼げるという給与体系や、残業している人ほどがんばっているとみなされる社会の仕組みを変えていくことが今後の課題と思います。
  • 主婦は残業したくとも出来ない
  • 目くじら立てるような問題に感じない。自分の仕事効率の悪さを他者の責任に擦り付けているだけな気がする。社会全体で仕事量を減らす努力をするべきで、そのためにはPL法のような悪法をやめるべきではないか?
  • 残業は一切したくありません。もちろん、持ち帰り残業のようなサービス残業も含めて。若いときから、社会人になっても、毎日、自由時間が必要です。
  • 管理職の時間外はいわゆる残業手当対象外のため、切り込まれることが少ないため、個々人が何時間残業しているかも把握していない企業が多い。まずは、管理職も含めた労働時間を管理することが重要。
  • もともと残業があまり無いので特に変化は感じない
  • 本人の覚悟次第だと感じる。
  • 残業時間の規制ももちろん大事ですが、みこみ残業(月に40時間など見込み残業として固定残業手当を最初から出している) は、残業ありきの働き方になるので制度として規制したらいいと思う
  • 残業しないと収入が減って、生活が苦しくなってしまうという方もいらっしゃるかと思いますが、そう考えるのであればパフォーマンスを高め、時給を高める方向に動いた方が、仕事の充実感も増すと思いますし、好循環が生まれると思います。
  • 残業の主な要因が何なのかあぶり出すとよい。個々の能力不足なのか、そもそも残業前提の業務ボリュームなのか、緊急時以外の突発(上司の思いつき)なのかといったことを、見えるようにして事務所にでも貼り出すと残業に関する価値観が逆転しました。これまでは残業が40時間近くあった月は「今月は頑張った」と感じてましたが、最近は残業が月10時間を超えると悔しいです。10時間未満に抑えられて「今月は頑張った」と思えるようになりまた。
  • 基本というか、残業は全くしません。
  • 残業せざるを得ない仕事もあります。顧客相手等。
  • 家族と話す暇もない。体を壊す。残業代も出ない。辞めさせてくれない。
  • 好きでやっていることなので、残業という認識はあまりない。
  • 残業があるかどうかよりも残業について家族と十分話し合えているかのほうが影響が大きいのではないでしょうか。よって、もし私であれば「残業量×家族との関係の掛け算」を尺度にします。
  • 勤めている会社は残業がデフォルトです。保育園のお迎えがある私は定時ダッシュで帰るので、村八分状態です。
  • 残業がライフ時間を削るが、残業をしないと家計が苦しい。お金か時間かといわれたら、今のところ家族時間を優先させたい。
  • 人手が足りず、業務は複雑になるばかり。また、介護という対人サービスですので、時間通りというのはなかなか大変ですね。
  • 働いた時間で評価されるのは、日本ぐらいでは? 時間より成果や生産性を評価したい。
  • どんなに仕事があってもしないほうがいい。家事も含めて仕事でないことをしてリフレッシュ、ゆっくり寝て翌日もすっきりした頭で仕事をするのが一番。いや、普通の生活の合間に仕事ですね。
  • よく早く帰って何するの?と聞かれたりしますが、その感覚あたりから直さなきゃねと思ったりします。その人のライフスタイルがある程度その会社で見えるようになることがイクボスやワークライフバランスの推進にもなるのかと思ってます。
  • もともと、残業の少ない職場なので、昨今の動きで減ったわけではないです。
  • しないことが前提であるべき。本来すべきことに注力するためにも派生業務や周辺業務は簡素化すべき。
  • いろいろな役割を担っているので、時期や周囲との関係性の中でメリハリをつけながらその役割を全うするので、有限の時間の中で成果を出す必要がある。また、その役割での経験がほかの役割でも直接的間接的に役に立つことはいくらでもある。〜しか出来ない人ってある分野の世界や日本の権威クラスでない限り、仕事じゃ代わりはいくらでもいる。
  • 残業しないことが大前提で、社内だけでなく、BtoBでもビジネス展開すべき!
  • 基本的には「悪」と考えますが、仕事の事情で然るべき時に、理解があれば、同意の上ではあっていいのではないでしょうか。
  • 基本的に残業しなくなって、家族みんなが明るくなりました。自分も活力が出てきました!
  • 残業は限られた時間で成果を出す社会ルールからの逸脱、家族的責任からの逃避、生き方の幅を狭めるなどハイリスクな行為であり、セルフマネジメントをしっかり行い残業はしないようにしている。
  • 元々業務量を自分で決められるため、残業もコントロール出来るのですが、毎日残業している人は一体何をしているのかが不思議です。どうしてそんなに仕事があるのか、、無駄なことに時間使ってないのか等知りたいです。
  • 共働きのため、育児は夫婦の仕事ととらえ、意識的に娘が生まれて生まれた5年前から残業削減をして今に至ります。ですので飲み会も含め削減された時間はすべて育児に当てています。
  • とにかく睡眠不足だったので、早く帰った時は楽しむよりも身体のメンテナンスでした
    ノー残業で家事や育児を優先する生活の中で、「定時勤務」の必要性に疑問を抱いています。
  • 残業するな、ただ価値を発揮してくれればいい、と会社は言いますが、その価値が何なのか仕事の定義が本来曖昧なため、どうしても労働時間数で稼ごうとしてしまうというのが、実情ではないかと感じます。
  • メリハリが大事かなと思っています。残業の時間時間を前提にした業務計画も止める必要があるかなと。
  • 残業なしでの業務設計が基本と考えます
  • 四年前から残業してません、家族と過ごす時間が増え、人生が変わりました!
  • どうしても仕事に山谷があるので残業がやむをえない場面はあるが、立て続けの新規事業リリーススケジュールを経営陣が勝手に立て、社員に決めたからヤレ、では残業は減らない。経営陣の事業計画の妥当性を外部からチェックする機能、ワークライフバランスをチェックする機能が必要なように思う
  • 残業代が出る会社で働いたことがありません。評価は労働時間でなく成果で測られるべきで、自分の生産性には自信があるので。
  • 残業は美徳という日本人の中の意識を払しょくしてほしい
  • 残業が多い人は昼間の昼間何をやっているのか甚だ疑問。
  • 個人的には裁量労働で家でも子供が寝た後に残務ができるといいです。
  • 外飲みの発想がバブル世代のにおいがします。そんなに今の会社員、お金ないでしょう。
  • 遅くまで仕事してる人が頑張ってる雰囲気がまだあります。
  • 少しでも家事や育児をする人は残業削減で今迄以上に家事や育児をすることになると思います。もともとしない人やする気のない人は残業削減が家事や育児には繋がらないと思います。
  • 残業ありきで日々の仕事を行うのには疑問がある。その一方でとことんやる必要のあるごく一部の人たちは、別の枠組みで考えないといけないとも思う。
  • 残業はここ最近してませんが、残業してた頃の方が外食が多い。毎晩外で呑み歩きなんてお財布事情でも無理。最近は会社の同僚も飲まない。飲まなければ家に帰る。帰れば家族が見える。そこで何を思い、どうするかはその人次第だと思います
  • 残業はイレギュラーであることを認識すべきである。
  • 拒否権なく上司に仕事をふられるので、避けようがないし、自身の努力でどうにかできるレベルではない。
  • トップの本気度が大切!
  • 仕事以外でやりたい事、やらなければならない事がはっきりわかっていれば残業する様な働き方をしない。
  • どうしてもせざるを得ない残業と、いわゆる「おつきあい残業」は明確に区別すべき。
  • 職種によります。残業という概念がありません。全て自己の管理です。
  • 諸悪の根源

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