自治基本条例検討ワークショップ 改め「逗子の未来協議会」第三回を実施しました

img_1049

逗子市役所で月1回行っている「(仮称)自治基本条例検討ワークショップ」の第三回を開催しました。市民と職員80名以上集まりました。私は司会進行を務めます。

名称が長くて堅いので、愛称の募集を呼びかけました。そして約60個の応募作品があり、前回の終了時に投票しました。最大得票で選ばれたのは「逗子の未来協議会」で、参加者一同の賛同をとりつけて決定しました。

img_1051

逗子の未来協議会。素敵なネーミングだと思います。逗子の未来は誰がつくるのか?! それは、私たち市民です。ということで、第三回のテーマは「市民」でした。

img_1052

「市民」という言葉は曖昧です。使われる場面によって「市民」の適用範囲が変わり、定義がなかなか難しいです。企画課の四宮さんから、国の法律や逗子市の例規において「市民」「住民」の扱いにバラつきがあることをレクチャーしていただきました。

img_1048

そうしたインプットをしたうえで、グループワークへと移りました。話し合いと14グループの発表で、30分ずつ使いました。皆様のご協力のおかげで、ちょうど時間どおりに終えることができました。

話し合いのテーマは「逗子のまちがよくなるために、市民はどうあるべきか」にしました。グループの話し合いは問いが肝で、問いの文章にどうするか、かなり悩みました。

img_1050

おそらく、条例の検討をするつもりで来られた参加者には、変化球に感じられたと思います。スプリットフィンガード・ファーストボールのように、バットを振ろうとして芯を外された感覚があったかもしれません。(画像はイメージです)

nagasima

でも、私にとっては直球勝負の問いでした。「市民」のあるべき’主体性’を考える場にしたかったのです。

「市民」という言葉は、行政との関わりでは「権利と義務」がクローズアップされます。実際、市民と行政の意見交換の場で、市民の意見は往々にして要望・苦情・陳情になりがち。クレームで責められると行政は防御的になり、説明と言い訳に終始し、並行線のまま時間切れ。そうした展開に陥るのをよく見ました。

行政に文句を言って溜飲を下げるのを目的にするならまだしも、今回の大元のテーマである「自治」については、市民が主体です。誰が自治を担うのかといえば「市民」であるのは間違いない。市民として権利を行使するのは正当であり、重要なことです。でも、要望ばかりでなく、自分たち自身が地域で行動し働きかけることなしには、望んでいる安心安全なまちづくりは実現できないでしょう。

このグループワークで参加者同士の対話を耳にしながら、「自治は自分たちで行う」という流れが少し生まれたように感じ取れました。主体的に取り組んでくださった皆様に感謝です。

前回、第二回ワークショップは「合意形成」がテーマでした。そのとき共有した「合意形成で大事なこと」を冒頭で再確認して進めました。(→スライドの写真右半分の第二回ワークショップレポートはこちらをクリック

img_1053

私も、自分なりに第二回のまとめをして合意形成の難しさを述べ、今回は(次回も)参加者の共通認識をつくることが目的であると強調。知識や経験の浅い人でも意見を言える場づくりに心がけでした。・・バットを今すぐに振らんとする方への牽制球でもあり。

img_1054

ちなみに、第二回は完全に変化球でした。スローカーブのように大きく曲げてストライクゾーンに入れることを狙ったのですが、大きく外れてデッドボールにならないか、冷や汗をかきながらの進行でした。

今回も、途中で会場から大ファールが飛んできたので、慌てて拾いにいきました。(画像はイメージです)

ichiro

第三回で出された意見の内容は、二週間後を目安に「逗子の未来協議会レポート」が出る予定ですので、そちらをご参照。使用したスライドとアンケート結果もアップされると思います。

進行役としては、アンケート等でいただいたリクエストに対して、できるかぎり応えるよう努めています。今回はとくに「若い人が意見を言いやすい雰囲気を作ってほしい」という声に対応して、進め方を工夫しました。発表では若い世代の方がマイクを持つことが多く、意図したとおりに出来たと手応えありました。

「司会が早口で聞き取りにくい」のリクエストに対しては、最初は意識してゆっくり話していたのですが、徐々に早くなり、結局いつものスピードに。反省。。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA