ケアメン講座「男が介護する、ということ。」レポート

ケアメン(=男性の介護)をテーマにした講座「男が介護する、ということ。」を行いました。前からやってみたかった企画です。逗子市役所介護保険課の池田さんから相談があり、実現できました。

私自身の準備として、介護の知識をつけるべく関連書をいくつか読みました。介護をとりまく諸問題をある程度把握できましたが、高齢者率が高まるなかで今後さらに問題が悪化することが予想されます。そして自分自身が介護状態となったとき、介護の体制がどうなっているかを考えると心配になってきました。

介護はかなり重要な問題なのですが、当事者にならないと関心がもちにくいテーマです。私が行うワークライフバランス研修で50代以上の男性に当事者意識をもってもらうべく、「介護離職が10万人!」「ワークライフバランスは育児支援から介護支援にいずれシフトする!」と訴えますが、反応しない人が多いと感じます。

そうした問題意識をもちながら、ケアメン講座を実施。まずは、企画者の池田さんから想いの発露からスタート。

つづいて、グループになって自己紹介をしたあと、ミニ講演会。講師は、特別養護老人ホーム逗子ホームせせらぎ施設長の押川哲也さん。

講演は「男性の介護」をお題に、まさに聞きたい/知りたいと思っていた内容。現場から出てくる数々のお話しは、金八先生ばりの説得力でリアルに迫るものでした。

奥様を介護している人は、家庭を省みることなく仕事に専念していたため、恩返しの意味を込めて仕事のようにきっちり介護に専念する。でも、介護される奥様に喜ばれていないケースがある。

やはり男性は、真面目で几帳面すぎるのだな。とくに団塊の世代は、仕事ひと筋でこれまでやってきて、家事もしておらず、いざ妻が介護状態になると戸惑うことばかり。それでも人に相談するのが苦手で、自分の責任で解決しようと抱え込み、行き詰まった上に悲しい事件を起こしてしまう。

ネットの情報や報道で知識をたくさん仕入れているが、どこかで偏っていることがある。「こうあるべき。○○しなくてはいけない。してあげなくては・・」そんなふうに考えてはいませんか?!

まさに私自身が男性特有の傾向を発揮し、知識偏重の事例を露呈したのでありますが・・。

人に頼るのが下手な男性ですが、つまんないプライドを捨てること。たまには弱音を吐ける相手や場所を得て、自分のやり方を客観視するとともに、もやもやした気持ちをすっきりさせること。そうしたことが大事だなと思いました。

講演のしめくくりは「高田純次さんの適当さに見習おう!」。そう、哲也先生の「ノー靴下・スニーカーの講師スタイル」を、私も見習う!と決めたのでした。

講演のあと、少人数で語り合いました。さまざまな個々人の事情が湧き出るようにあふれ、いつ終わるともない対話の時間になりました。

プライバシーに関わるのでここには記しませんが、介護の先にある「死と向き合うこと」が最も大事と気づきを得ました。

終了後、介護保険課の職員と平山さんとで記念ショットを撮りました。このメンバーでケアメン講座、又やってみたいです。

講師を写真にいれないテキトーぶりを早くも発揮。

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