中野民夫、堀公俊『対話する力 ファシリテーター23の問い』

まなび舎ボートつじちょうから貰った本。

私もファシリテーターの端くれと自認しており、ワークショップを行うにあたって中野さんや堀さんのご著書をいつも参考にしています。

お二人の対談を読みながら、両者のファシリテーションのスタンスが異なる(真逆なこともある)と知りました。

ファシリテーションのあり方は人それぞれでいい、と本書全体を通して理解できたとともに、やり方や意見が異なっても対話をとおして理解が深まり、新たな創造が生まれる様も伝わりました。

私が今回ヒットしたのは、堀さんの言葉でした。

私は、休職・留学して組織開発などを学び、さまざまなワークショップにも出会い、以後、社外でいろいろな形でワークショップや参加型の場づくりをやってきました。そういう中で培ってきたファシリテーションを、組織の内部で、いつも会っている同僚との間で使うのは、なかなか難しいと感じてきました。

その組織なりの文化や習慣があるので特別なことを始めるのは抵抗がありますし、見知った顔の前でやるのはかなり照れくさく、ドキドキしてしまいます。ですので、この「自分の属する組織でファシリテーションを始めるには?」という悩みはよく分かります。

ファシリテーターというのは、やはり役割としてきちんと与えられないと、なかなか存分に技を繰り出せません。

この文章に食いついたのは、仲間うちのワークショップを行う機会があったからです。コンテンツを考えているのですが、なんだかしっくり来ません。

うまくいかない原因は、堀さんの語られたままでした。照れもあるけど、内部のファシリテーションは難しい現実があり。

なので、ファシリテーターぽく振る舞うことは手放して、仲間うちのまま自然体で関わろうと決めました。

そう考えたら、しっくりきた感がありました。

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