平川市役所の係長以下全職員にワークライフバランス研修

青森県平川市役所でワークライフバランス研修を実施しました。各回50名、四回に分けて係長以下全職員が受講する大掛かりな研修です。

平川市から依頼があったとき、「是非!」と即答しました。平川市役所はFJ青森の同志、齊藤望さんの勤務先であります。

平川市はイクボス宣言を行い、ファザーリング・ジャパンとご縁がありました。

今年1月に行われた平川市のイクボス宣言は、地元紙で大きく取り上げられました。

しかしながら、先月行われた「イクボス自治体ランキング」で、平川市は72位。せっかく宣言したのに、これは勿体無い。・・担当者が正直に回答した為でしょう。

宣言して半年が経ち、今回はフォローアップする絶好の機会と思いました。

研修の対象はイクボスの管理職ではないのですが、部下皆さんの意識と実践力を高めることで、庁内の風土改革を起こすきっかけになればと願いました。

ワークライフバランスとは何ぞや、働き方改革は生き方改革である!といった講義をしました。

前日の焼肉パーティで齊藤さんが「WLBの必要性をみなが理解してくれたらいいね」(・・どんな表現だったか記憶が曖昧)と語ったのを受け、急きょスライドを追加しました。

「なぜ、ワークライフバランスを学ばねばならないのか」

このテーマをグループで考えることから研修を始めました。この問いにみなが答えることができる社会になれば、ワークライフバランス研修をする必要すらないのだと思いました。

庁内の職員研修は反応薄めが常ですが、それなりに笑いがとれたと思います。今回の研修で、皆さんそれぞれに何か一つでも感じ取っていただけたものがあり、実践へとつながったら有難いです。

二日目お昼、齊藤さんが弘前の中華そば「たかはし」に連れて行ってくれました。繁盛店でした。煮干しラーメン、旨かったなぁ。

各三時間の長丁場で、最終回はリゲイン投入。ワークライフバランス研修は普段、二時間か90分で行うことが多いのですが、三時間でも時間が足りなかったくらい。

実は、前日まで「同じ内容の研修を四回もして、飽きたらどうしよう」と考えていました。そんな私の心を見透かすかのように、行きの新幹線で読んだ本に、石川さゆりさん「津軽海峡冬景色」のエピソードがありました。

誰もが石川さゆりさんに聞いてみたいと思ったことがあるかもしれない、でも口が裂けても聞けないであろうことを当の本人に尋ねたとのことでした。それは、

「あれだけ『津軽海峡・冬景色』を歌い続けて、飽きないんですか?」という質問です。(中略)

彼女は驚いた表情を見せて、こう答えたそうです。

「飽きたことなんて、一度もありません。なぜなら、歌うたびに見える風景が違うからです。もし私が歌うことに飽きたら、その時は引退するときなんだと思います」

(中略)私たちからみると、何十年にもわたって同じ歌を歌っているようにしか見えなくても、彼女にしてみれば、毎回毎回、新しいだけでなく、目に浮かぶ風景すら違って見えるというのです。

同じ研修であっても参加者は毎回ちがい、雰囲気が異なります。それぞれ違う風景が見えました。私もまだ、講師業を引退しないで済みそう。

飽きることなく四回の研修を終えて、平川市の任務を無事に完了いたしました。

帰りの電車から見える、岩木山がまぶしかった。独立峰って、惹かれるなぁ。

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