FJインタビューのラスボスは川島高之さん。

目指すは80歳くらいで小うるさい親父になって子どもたちと遊ぶ。
そういうのができたらこれ以上の幸せはない。俺はそれやりたい。

FJパパインタビュー。修士論文用に行うインタビューは、これで最後の予定です。

ラスボスはFJ理事の川島高之さん。元祖イクボスとして連日、講演で全国を飛び回っていらっしゃいます。

出張される前の新横浜駅でインタビューの時間をいただきました。

FJを知ったきっかけは?

FJができて、2,3ヶ月後ぐらいだったかな。ぼくがPTA会長を小学校でやっていたときに、PTAの役員ママから「川島さんがいつも言っていることと同じことを言っている人がいるわよ」といって、ネットURLを紹介してくれた。

みたら、安藤さんがいてね。言っていること同じだなと。それで入会しようと思ったんだけど、どうみても、このオッさん胡散臭い。あの顔でしょ、ロン毛だしね。

一回会ってからだなと思って連絡して、数日後にランチしました。ランチして5分後にはお互いシェイクハンドで、一緒にやっていこうと。まったく同じ感覚だった。

立ち上げメンバーではないのですね

立ち上げメンバーは高祖さん、小崎さん、棒田さんとか。そこには入ってないけど、創業一年目の準立ち上げみたいなもの。

その頃のFJは役員もメンバーも少なかったから、頻繁に少人数で役員会をやっていました。フレンチトースト基金の父子家庭支援、さんきゅーパパプロジェクトなんかも当時始めたりしてね。

両方ともファンドだったので、ぼくが金融の仕事をしているということで「川島さんやってよ」と言われてやったんだけど、例のとおりぼくは口だけで体を動かせないんで。そしたら、塚越さんという体も頭も動くスーパースターが来てくれた。

入ってすぐ、講師をやるようになった。規模が大きくないパパ系の講演で、当時はイクメン、イキメン(注:地域活動する男性を表す造語)。

横浜のパパスクールで、初めて「イキメン」の言葉を使ったかな。その頃に、東さんや八坂さんと横浜あたりで出会った感じがあるんだけど。

その後、PTAの話をするようになり、そこから派生してコヂカラの話、子どもの教育の話しをするようになり。

息子の成長とともにベビーカーから教育に変わって、コヂカラ・ニッポンという別のNPO法人を立ち上げた。

そうこうしているうちに5,6年前、イクボスが始まって今に至る。いまは活動の7割ぐらいがイクボス関係かな。

コヂカラを立ち上げて、系列会社の社長になられた辺りが転機だった、と傍目でみて思いました

そうだよね。あの頃、長を4つくらいやっていた。会社の社長、中学校のPTA会長、コヂカラの代表と。あと野球の監督もやっていた。

いろんなものが自分のなかでピークになってきて。40代後半、一番脂のっている頃だよね。

そのとき始めたことが今につながっている

全部、場当たり的にやっているだけだよ。何の戦略性もないし、先を考えているわけでもない。走っていたら、そこに当たったという感じで。走って当たって自分がピンときたものをやっている。

それこそ、いまキャリアデザインでよく話しているのが「将来の夢を描いてドミノを逆に倒していくのもOKで、それをできる人はいいんだけど、せいぜいイチローくらい。それをできる人はなかなかいない」。

ぼくはどちらかというと、ドミノを手前から倒していくのでいいのかなと。いきあたりばったりだけど、走っているときにピンとくるのに当たることがある。そのときに、それをやる。なんでもかんでもやるというわけではないんだけどね。

FJの社会関係資本としての価値をどう捉えますか?

やっぱり、同じ志を持っている人がこれだけ全国にいるのが最大の資本価値であり、FJの価値でもあるかなと思いますね。

次に、志とはいいながら固苦しくない。「笑っている父親」というゆるい志で、その志も濃淡ある。それでちょうどよいのかなと思いますね。あまりきついと宗教団体ぽくなって、疲れるから嫌だな。

かといって、全然志もない集団は単なるお遊びの飲み会。その晩は面白いけれど刹那的で、あまり面白くない。泡で消えてしまう。

FJは泡のようなゆるさはあるんだけど、実は消えない泡。ゆるいけど、共通したシンプルな志。それがいいよね。

パパ友というと、どんな人ですか?

パパ友は、やっぱり地元。ぼくはPTAと少年野球の関係が多い。昔一緒に合宿して泥々に遊んだ仲間、戦友みたいなイメージだよね。

パパ友で長い人は子どもが保育園の頃から知っているし、中学生の頃からでも十年以上経っている。お互いの子どものこともよく知っているし、それこそ短パンTシャツでさくら水産で飲むのも当たり前。

そこには何の利害関係もなく、地域で一緒に活動しているおもろいおっさんみたいな。そんな感じだよな。

将来みんな引退したら、しょっちゅう近所の居酒屋で集まって毎回同じ話しをしているんだろうな。「あのときのお前の子どもは」みたいな。でも、それでいい。

三匹のおっさん、てあったじゃん。知ってる?

あそこまで出来ないにしても、地域で小うるさいことを言っている親父の仲間。そうなれたらいい。

目指すは80歳くらいに、地元で小うるさい親父になって小学校に出入りして、孫やひ孫世代の子どもたちに絵本読み聞かせでもやったり。あるいは学童クラブに行って、ちびっことゴムボールで遊んでね。

そういうのができたら、これ以上の幸せはないな。俺はそれやりたいな。

FJネットワークとパパ友のちがいは?

大げさにいうと、FJは社会を変えている。パパ友は地域に貢献。

パパ友はイキメンのメンバーであり、FJはソーシャルアントレプレナーの仲間である。

そうすると、FJはややビジネスぽいよね。実際、お金も動くし。お金が動くということは、責務が当然発生する。

パパ友はもっとゆるくて、お金はほとんど動かないし、責務という堅苦しい言葉すら通じない。

ざっくり、パパ友は何人いますか?

どうだろう。地元でしょっちゅう会っているという意味でいくと、2,30人。年一回まで含めると100人。飲みに行こうといえば、100くらいは集められますよ。

川崎親父の会をぼくが作ったのね。近隣の小中学校にお声をかけて、ソフトボール大会をやった。そしたら100人の飲み会になったことがありました。


川島さんには、私がFJ入会して以来いろいろな場面でお世話になりました。

これまで何度となく会って話しをしているのですが、改めてインタビューすると初めて知る話題もあり、とても面白かったです。

インタビュー&雑談タイムを終えると、颯爽とした姿で本日の講演先へと向かわれました。

今日はどこに行かれるのだろう?

「川島高之 official melmaga 〜イクボス、コヂカラ、ワークライフソーシャル、人生100年」で公開されている予定表をたしかめると、静岡でした。翌日は鎌倉ですね。

以下、最新版のスケジュールを転記します。
年内の日程は、ソールドアウト。おそろしいほどの入りっぷりです。

  • 8/1  津(三重県)
  • 8/2  都内
  • 8/5  都内
  • 8/6  静岡(静岡県)
  • 8/7  都内2回 → 鎌倉(神奈川県)
  • 8/19  松山(愛媛県)
  • 8/20  松山(愛媛県)
  • 8/21  都内
  • 8/22  松本(長野県)
  • 8/23  都内 2回
  • 8/26  神戸(兵庫県)
  • 8/29  京都(京都府)
  • 8/30  名古屋(愛知県)
  • 8/31  福岡(福岡県)
  • 9/2  札幌(北海道)
  • 9/3  札幌(北海道)
  • 9/5  都内
  • 9/6  都内
  • 9/9  平塚(神奈川県)
  • 9/11  大和(宮城県)
  • 9/17  熊本(熊本県)
  • 9/18  那覇(沖縄県)
  • 9/19  那覇(沖縄県)
  • 9/24     横浜
  • 9/25     横浜
  • 10/1  厚木(神奈川県)
  • 10/2  名古屋(愛知県)
  • 10/3  大阪(大阪府)2回
  • 10/4  北九州(福岡県)
  • 10/7  稲沢(愛知県)
  • 10/8  福井(福井県)
  • 10/9  沼津(静岡県)
  • 10/10 葉山(神奈川県)
  • 10/15 都内2回
  • 10/17 都内
  • 10/18 新潟(新潟県)
  • 10/19 新潟(新潟県)
  • 10/21 松江(島根県)
  • 10/23 都内 2回
  • 10/24 所沢(埼玉県)2回
  • 10/25 浜松 → 静岡(静岡県)
  • 10/28 広島(広島県)
  • 10/29 広島(広島県)
  • 10/30 都内 2回
  • 10/31 山形(山形県)
  • 11/5  新潟(新潟県)
  • 11/6  三田(兵庫県)
  • 11/7  下田(静岡県)
  • 11/8  市川(千葉県)
  • 11/11 下松(山口県)
  • 11/12 大津(滋賀県)
  • 11/13 松山(愛媛県)
  • 11/15 仙台(宮城県)
  • 11/16 盛岡(岩手県)
  • 11/18 大阪(大阪府)
  • 11/19 名古屋(愛知県)
  • 11/21 米子(鳥取県)
  • 11/22 松江(島根県)
  • 11/25 岐阜市(岐阜県)
  • 11/27 苫小牧(北海道)
  • 11/28 苫小牧 → 札幌(北海道)
  • 11/30 帯広(北海道)
  • 12/5  都内
  • 12/6     都内
  • 12/9     名古屋(愛知県)
  • 12/11   都内 → 川崎(神奈川県)
  • 12/13   姫路(兵庫県)
  • 12/16   都内
  • 12/20   仙台(宮城県)
  • 12/23   富山(富山県)
  • 2020年 1/9  都内
  • 1/16  都内 2回
  • 1/22  高知(高知県)
  • 1/23  高知(高知県)
  • 1/28  山形(山形県)
  • 1/29  山形(山形県)
  • 2/4  新潟(新潟県)
  • 2/10  都内
  • 2/13  松山(愛媛県)
  • 2/14     佐賀(佐賀県)
  • 2/19  人吉(熊本県)
  • 2/20  天草(熊本県)

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