「歴史的な建築資産を拠点として生かし
普段は非公開である旧脇村邸を見学しました。昔、逗子を含めた湘南地域は別荘地で、こうしたモダンな建物が多かったのでしょう。現在では希少となり歴史的建築物に。
旧脇村邸は昭和9年に建てられ、当初は三井物産の重役だった方の別荘として使われていたのを、戦後に東京大学教授の脇村氏が居宅として購入し、没後に相続税代わりに物納されたとのこと。(ご参照:逗子市ホームページ「旧脇村邸とは」)
煙突が特徴的な家に、「ただいま」と帰宅する脇村教授の姿を想像しました。
インテリアは和洋折衷。暖炉やお風呂、廊下、床の間とアールデコなデザイン。美智子皇后が脇村氏の縁戚で、たびたび訪れられたとのこと。
廊下が畳と板の間で並存するのは何故?
脇村教授は国政や逗子の政治に影響力があった方で、ご自宅で会合がしばしば行われたとのこと。脇村邸は、いわば「逗子のアジト」だったのですね。
縁側から庭を眺めつつ、作戦会議したのでしょうか。
ご案内をくださった方が「旧脇村邸は保存にとどまらず活用を目指したい。逗子サロンにできれば」と繰り返し語られていました。
旧脇村邸から少し高台にあがり、徳川宗家第16代当主家達の別邸であった「逗子市郷土資料館」に足を向けると、富士山の景色が荘厳でした。
こうした景勝を求めて、明治大正の御仁は逗子や葉山に別荘を作ったのでしょう。私も富士山の見える別荘がほしい。
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