PTA歴1ヶ月の初心者マーク。PTA役員研修会で宗藤純子さんの講演を聞く。

逗子市内小中学校のPTA役員の研修会。講演者の宗藤純子さんとツーショット。

宗藤さんは藤沢在住の誕生学バースコーディネーター。
子育て支援など多方面で活躍されている方です。
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WEBサイト「宗藤純子のPOWER of LOVE

今回の講演テーマは「思春期」でした。第二次性徴の解説をじっくり聞きました。

他にも、赤ちゃん誕生のメカニズムや学齢期の子どもとの関わり方といった幅広い内容でレクチャーがありました。とりわけ、思春期男子に関わるコツに響いたママが多かった様子。

先生の情熱があふれでていた講演会。満足度は高かったのでは。

実は、宗藤さんと数年前にご縁があり、Facebook友達でした。でも、まだお会いしたことがなかったのです。今回お会いできたのは奇遇で、ラッキーでした。

宗藤さんはPTAの役員経験も豊富です。ご挨拶して、PTAの心構えを教わりました。

ここからはPTAの話題を。

私は4月からPTA会長になりました。3月中旬に催されたPTA総会で承認されてからが実質のスタートで、PTA歴一ヶ月の初心者です。

PTAについて語るべき言葉をまだ持ちあわせていませんが、初心者マーク付で思うのは兎にも角にも、ここに尽きます。

役員のママたちがすこぶる有能!

文書スキルが高くて、交渉術はお手のもの。LINEのコミュニケーションが活発で、作業の漏れを綿密に確認しあいながら、完成度の高い仕事に仕上げていきます。

それぞれの得意分野を活かし、すき間になった作業があらばそのときに余裕のある人がサッと埋め、ゴールを目指してエネルギーを集中させる働き方をしています。

これまで数多くのチームと仕事をした経験がありますが(転職7回で経験だけは無駄に多い)、そのなかでも相当にパフォーマンスレベルが高いチームです。

なかでも凄い!と思うのが、お互いが進捗や状況を伝えあい、理解しあいながら、無理のない進め方をしているところです。

私がもっていた古いイメージのPTAは、専業主婦のママたちが平日に活動している印象でした。PTAは専業主婦のコミュニティになっていて、会社員の保護者はPTAに入るのが難しいのかも、と勝手に考えていました。

でも実際は、PTAの役員や委員を務められる方でワーキングマザーが多く(ファザーは少ない)、両立しながら活動しています。主婦であっても家庭のことで様々な制約を抱えているなかでのPTA活動です。

それぞれに制約条件があり、活動時間が限られていることを了解したなかで、お互いに配慮しあい、助け合いながら作業を進めています。

こうした進め方は、企業の働き方改革に通じるところが大です。

話は少し変わりますが、イクボスや働き方改革の講演に呼んでいただくと、経営管理職に伝えているのが「制約社員に対するマネジメント」です。

かつて自分が部下だったときに「24時間いつでも出動できます!」と言っていたときの感覚で、部下に「長時間労働を前提とした働き方」を求めてはいけない。育児や介護など働き方に制約がある社員が多数派になったなかで、マネジメントの仕方を変えないと部下はついていけない。

働き方を改革するためには仕事の総量を減らすことが最重要だが、同時に、部下のライフ情報を把握することも大切。残業を依頼するときなど、部下が抱える制約条件に配慮した仕事の与え方をすることで、部下はモチベーションをさげることなく、より集中して仕事できる環境を整えることができる。

元祖イクボス、ファザーリング・ジャパンの先輩である川島高之さんがPTAについて、いつも語っている言葉を実感する日々です。

MBAよりPTA!

川島さんと初めて会ったのは10年前。
名刺交換して、三井物産の肩書きをみて私が驚いた顔をしたら

商社は副業だから。
オレの本業は、PTA会長と少年野球コーチ。

と言っていたのを覚えています。
・・変わったオッさん!と思ったことも覚えている。

ともあれ、PTAで活動をはじめて以来、

PTAママたちのマネジメント能力は凄い!

と感じ入るばかりです。

PTA歴1ヶ月で、何をしたというのはまだ何もないのですが、
今後の方向性として

「定型業務の作業量をできるだけ減らし、一人ひとりの負担を軽くして、子ども達の笑顔を増やす活動にもっと時間を割けるようにしたい」と思うところです。

PTA研修会で司会を務めていたパパが「今年で役員9年目」とおっしゃっていました。私の次女は小学一年生で、あと6年あります。あせらず、じっくり取り組もうと考えています。

長文のエントリーになりましたが、最後に

ファザーリング仲間のパパ友とママ友のPTAに関連した記事が、Yahoo!ニュースで掲載されていました。一部転載します。

PTAに目を向けるパパが増えるだけでPTAの雰囲気は変わる

PTAを論じるうえでクリアしなければならない問題として、PTAへの入会の意思確認があるが、今回はここには突っ込まずに、せっかくあるPTAをポジティブな眼差しで見るか、ネガティブな眼差しで見るかという視点で論じたい。

ポジティブかネガティブかで1年間のPTA活動の関わり方も変わってくる。PTAがポジティブな人だけだったら、おそらくPTAの各役職を決めなくても活発な活動が維持できるだろうが、それは現時点では理想郷であろう。反対にネガティブな人だけだったら、すべての役職をくじ引きで決めなければならず、自然と妬みと恨みの世界へと導かれていく。正直、そんなPTAは一度清算して作り直すか、そのまま無くしてしまったほうがいい。

ネガティブな眼差しを向けているのは、ママのほうが圧倒的に多いことだろう。「(小学校の)6年間のうちにクラス役員をいかに逃げ切るか」という見方しかできないと自然とPTA活動そのものが「めんどくさいもの」になってしまう。PTA活動は本来子どもたちのためのものであり、保護者と先生が協力し合いながら進めていくことによって最大限の効果が期待されるが、ネガティブな眼差しが強いとその効果を弱めてしまうことになりかねない。

そこで、PTAがそのような目で見られないようにするために必要なのが、やはりパパの存在だ。

*保護者も応援の声を

やはりまず、保護者がもっと教員の負担を理解する必要はあるでしょう。すでに理解している保護者も少なからずいるでしょうが(仮に保護者A群と呼びます)、理解していない保護者(仮に保護者B群と呼びます)もまだ多いので、そちらに働きかけていくことが求められます。(実際にはA~B群はグラデーションです)

 ではどうやって保護者B群に働きかけるか? というと、やはり学校・先生たちが「本当のこと」を言うしかないと思うのです。

 「『教員の負担』を言うと、保護者に理解してもらえないから」と言って、別の理屈をひねりだしている限り、B群は教員の負担を理解しません。

学校や先生、教育委員会は、たとえ保護者に文句を言われても、自分たちの労働時間を守る努力をすべきではないかと思います。それをせずに「保護者の理解がない」とばかり言われても、特にA群の保護者は、居心地の悪さを感じるばかりです。(書きながら筆者も、申し訳ない気持ちになるのですが)

一方で、A群の保護者たちは、先生たちを助けねばと、自分たちの労働力やお金(PTA予算等)をせっせと学校に差し出しがちですが、むしろ薮蛇な面もあります。それをすると「学校はお金がなくてもなんとかなるんだね」と思われて、予算をますます減らされることにもなってしまいます。

 保護者はもっと、「先生たちが労働時間を守ることを応援します」と声に出し、先生たちや教育委員会、周囲の保護者などに、伝えていけるとよいのかもしれません。このままでは、結局のところ、しわ寄せは子どもたちに向かいます。

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