以前、認知症カフェをはじめるための企画会議に参加しました。そこで、実際にやってみませんか!と提案し、逗子市福祉会館にて「おれんじカフェ」の名称でスタートしました。今回が2回目の実施です。
あたたかい飲み物やお菓子をご用意し、ご本人とご家族から色々なお話しを伺いました。写真には収めていないですが、手遊びやゲームをしたり、ギターで歌声喫茶をして、それはそれは愉しく明るい雰囲気でした。逗子小学校の校歌を歌う方もいらして、記憶力が抜群!
認知症の皆さんと接して思うのは、精神がピュアであること。自分の気持ちに純粋です。不安の感情が勝って「嫌です!」と言われてドキっとした場面もありますが、自分の感じたことや思ったことをそのまま表現できることって、素晴らしい。
ふと脳裏に浮かんだ詩がありました。
子供叱るな来た道だもの
年寄り笑うな行く道だもの
来た道行く道二人旅
これから通る今日の道
通り直しのできぬ道
私も最近、40代半ばを過ぎて物覚えが悪くなりました。記憶の引き出し力が衰え、人の名前が出てこない。自分もいずれ、これから通る道です。あたたかく接していきたいです。
体力も衰えている今日この頃。「RUN伴+三浦半島」の案内あり、運動不足で参加を考えてなかったのですが。三連休の後半、ちょっくら走りますかな。オレンジのシャツを買ってこよう。
認知症ケアに関して読んだ本のご紹介も。ユマニチュードは哲学書のような味わいがあります。
東洋経済オンラインの書評「人生において最も大事な言葉は『ノー』である」にガツン!とやられました。一部転載します。(→HONZにも同文の解説あり「『「ユマニチュード」という革命』笑うたら、やっぱり嬉しかとばい」)
エピローグで、「人生において最も大事な言葉は『ノー』だと思っています」と著者は述べている。絆を結ぶ重要性を説く哲学でありながら、大事なのは「イエス」ではなく「ノー」だというのである。また、日本は「イエス」の国だという記述もあった。ここで私の頭の中は少し混乱して、上を向いて、しばし呆然としてしまった。
(中略)
これまで日本は、強固な上下関係をもとにした“従属の「イエス」”によって経済発展してきた。しかしこれからは、「ノー」と言える絆のうえで、“選択の「イエス」”を言えるようにならなければいけない。“従属の「イエス」”が前提となっている限り、人間疎外の現状は何も変わらない。つまり、介護施設、病院、ブラック企業、学校、家庭・・・著者が言いたいのは、個々の人間関係で一つずつ強い絆を築いていく必要があるということなのではないか──。
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