落合博満『決断=実行』でオレ流の本質を知る。

落合博満『決断=実行』を読みました。落合監督の合理的な考え方に引き込まれます。

落合監督時代の中日ドラゴンズは強かった。オレ流といわれたチームマネジメントの真髄が理解できます。

本書でなるほど!と思った文章はいくつかありました。子育てに通じるエピソードもありました。ちょっと長いですが、以下引用。

多忙を極め、家庭でも、あるいは休日でもなかなか子どもと触れ合う時間を作れないというビジネスマンでも、奥さんから話を聞いたりすることで、ある程度子供のことは把握できているだろう。しかし、運動会や学芸会に足を運び、学校やクラスというコミュニティにいる子どもを見た時、家庭では見せない表情をしていたり、思わぬ一面を垣間見たことのある人は少なくないはずだ。

実は、それは意外なことではない。家族は自分にとって最も近い距離にいる存在で、ましてや自分の子どもとなれば、「健やかに育ってほしい」と願わずにはいられない。そんな子どもが幼稚園、小学校、中学校と成長するにつれ、外の世界での生活時間が長くなればなるほど、親の知らない部分が増えていくのは当然だ。

近くにいるからこそ気づかない、近ければ近いほど気づきにくい。そういう面が自分の子どもにさえあるように、監督にとっての選手も、毎日のように接しているからこそ気づかない面を持っている。そして、それが選手起用をする際に重要なポイントだったりする。

そうした理由から、選手を運動会や学芸会のような視線で見てみる機会が必要なのだ。手っ取り早いのは、バックネット裏に観客席を設けているグラウンドなら、その座席から練習を見る。校庭で練習している高校なら、校舎の3階あたりから見るのもいいだろう。目的は、距離を置いて選手を観察するということだ。

2006年、ドラゴンズがセリーグ優勝決定戦を決めた試合。東京ドームにいました。すごい盛り上がりでした。タイロン・ウッズがベンチに帰って抱擁する監督の姿にホロリときます。

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