上智大学ジェンダー社会学でゲスト講義「男性育休問題を考える」

上智大学ジェンダー社会学の授業でゲスト講義の出番を今年もいただきました。

「男性育休問題」をイシューに、男性目線からジェンダー講義です。

上智大生のインテリジェンスはさすがに高く、社会背景を数字を使って解説するとしっかり付いてきます。

ときおり問いを出して学生同士で考えてもらうアクティブラーニングで行いました。ディスカッションが盛り上がって、学生がノッテいる感じが伝わりました。

使用したスライドはこちら。おとといの聖心女子大学ゲスト講義と大筋は変わりありません。

掲載OKのあったリアクションペーパーのコメントは以下になります。・・転記するのが大変なのでサラッと伝えた形にしたら案外にOKサインが少なかったです。

  • いつもジェンダー問題についての授業を受けたり、講義を聞いたりするときの話し手の方が女性のみだったので、まず男性がこういったお話しをしてくださること自体が新鮮で、とても興味深く聞かせていただきました。
  • 女性の社会進出となると、どうしても女性が頑張らないといけないイメージが強く、私自身そういった問題を考えるときは時々フェミニストのような考え方になってしまうことがありました。しかし、東さんが女性活躍には2人の男性(イクメンとイクボス)が関わっていくことが大切とお話しされていて、なるほどと思いました。
  • 男性の子育て参加が今後より進めばよいとは感じますが、本来子育ては家族で愛を育むような楽しいものだと思うので、女性男性ともにストレスなく自分と家族のために時間のとりやすい社会がこれから広まればいいなと思いました。
  • 男性の育休は最近だと段々と取る人も増えてきてはいると思いますが、まだまだ浸透されていません。「育休」というものの中にも男女の差をつけるべきではないとは思います。しかし、そのようなステレオタイプ、偏見などの意識以外の所、つまり現実的に考えて実現が難しいのも事実だと思います。妊娠・出産を経験するのはどうしても女性ですし、その期間は仕事ができないのも夫が働いて補わなければならないのも仕方がないことです。そして出産してから落ち着いた後に女性が職場復帰し、男性が育児に専念するようになってもブランク(出産による休職)を経た女性は夫よりも存分に稼ぐことも難しいです。男性が育休を気軽に取得できる環境が整ったとしても、果たして当事者たちは喜んでそれを選択するのだろうか?という疑問が残ります。
  • 社会学を勉強し始めたら、何事も社会の要因から考えるようになって社会問題をわかればわかるほど不安になり、社会レベルを個人のことのように考えていました。今日の講義を聞いて、社会はそうであっても自分が変えようとすれば自分のまわりくらいは変えられるのではないかと思うようになれました。これからは自分が太陽になれるように頑張ります。
  • お話を聞いて男性が育児すること、育休をとることが社会にとって家族にとって大切なことだと学びました。事例から育休を必須化することで生産性が上がったと聞いて、とても驚きました。小泉さんの育休に関して、私は国務大臣という国民を率いるリーダー的存在が進んで育休宣言をすることで世の男性たちのお手本になると思うので賛成です。
  • 現在、男性の育児、育休が注目されていますが、男性の育児参加や男性も育児しやすい環境づくりがあたりまえになる世の中になると良い、とお話を聞いて思いました。
  • 今朝レジュメを印刷し目を通した際には、おもしろそうだなという関心はあまり浮かなかった。だが実際に講義を聞いて180°印象が変わった。もちろん良い意味で。完結でわかりやすいパワーポイント。そのパワポを端的にまとめて作られた文章がレジュメだった。
  • 私は就活真っ只中、今の時期にみんなこぞって就活を始めることに対して疑問をもっている。つい先日までは焦りからか無理に自分の将来を決めようとしていた。しかし、ふと振り返ってみたときに「ほんとうにそれでいいの?」と立ち止まって考える機会があった。この人と一緒に働けたら楽しそう。たくさん学ぶことがありそう。またぜひお会いするのを楽しみにしています。
  • 結婚相手に求めるものの順位が意外な結果でした。私だったらどんな条件を重視するかなと考えると、①人柄②共通の趣味③仕事の理解という順位になりました。経済力にあまり重きをおかなかったのは男性にそれを求めるより、自分が働きたい思いがあったからです。子育てのことを考えると子どもが好きだったり、共に生活することを考えると一緒にいて楽しいと思える人柄、共通の趣味が条件としては大事かなという結論に至りました。
  • 親を見ていて、父親が子育てせずにいた家庭で、夫婦仲があまりよくなかったのもあって、父母の仲がよいのが一番いいと考えるようになりました(笑)。
  • 「チーム育児」という考え方に対して、今まで妻側ではなく夫側の意識改革が一番重要だと思って今いた。すなわち夫が育児するのが当たり前という意識をもたない限り、共に育児を協力して行うことはできないのではないかということです。しかし今回の講義で「イクボス」という概念を知り、育児の当事者だけでなく上司など会社での周りの人々が育児に関して正しい理解をし、仕事へのモチベーションを下げないようにうまく手助けを行なっていくことも同じくらい大事なのだということがわかりました。自分も将来、男性女性の育児について理解のある上司にめぐりあい、自分自身も気兼ねなく育児が行える職場づくりを行なっていけたらいいなと思いました。
  • 前の授業でも昔は男子トイレにおむつ台がなかったと知り、何回聞いても驚きと納得する事実だった。男性が育児をする習慣がなかった上で、男性がおむつを替えることを誰も考えていなかったことがよくわかる。
  • 今回の授業で「イクメンを広めた」団体が「イクメンを死語」にしようとしているのは何だかおもしろいと思った。イクメンが特別な存在ではいけないとニュースなどで報道するが、もしこのイクメンという言葉がなければ男性が育児をするなんて広まらなかったと思う為、世間を替えるためにこの問題が起こるのはよいことだと思う。
  • 女性の活躍推進と男性の育児推奨がこんなにも言われている中で、男性の役割は「子どもと遊ぶ」など楽しいことばかりで、男性は稼ぎ主という考えがまだ残っているのは、まだまだ改善していかなければいけない問題だと思った。
  • 女性活躍は「男性の家庭進出」が前提という事実を、もっと世間が知れば何か改善されてゆくのではないか。

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