まちづくりトーク「自治基本条例なぜ必要?」を開催しました

まちづくりトーク「自治基本条例はなぜ必要?」を開催しました。沢山の参加がありました。有難うございます。

余談ですが、昨年度までまちづくりトークの司会を私が務めていました。私が逗子市市民協働コーディネーターになってからの三年間で約20回のまちづくりトークを行いましたが、今回の参加者が最も多かったです。

昨年7月から月1回行っている「逗子の未来協議会(←自治基本条例検討ワークショップの愛称)」のメンバーに加えて、自治会町内会、ボランティア団体、市民活動団体、市の他の懇話会・協議会メンバーなどお越しいただきました。

そのなか、「スマイル学生委員会」を代表して来てくださった中学二年生が、グループワーク後の意見交換で真っ先に手を挙げて発言されました。意見された内容も的確で、会場から盛大な拍手がありました。

進行は、逗子の未来協議会でいつも行っている手順で「これまでの振り返り→事務局から情報提供→グループワーク→感想共有・意見交換」の流れで行いました。グループワークでは、各テーブルで熱心な議論が交わされていました。

グループワークのテーマは、いろいろと考えた末に「私が’自治’について感じること、考えること」の問いかけにしました。

すると、「何を話していいか分からない」「何を目的に話し合うのか?」「事前通知でテーマを提示すべき」「話し合うための材料をしっかり用意しないとダメ」と多々ご意見をいただきました。いずれも、おっしゃるとおりでした。

問いの精度が粗く、準備が不足していたと猛省しております。

そして、ご意見いただいた方々(主に70代以降の男性)と自分自身のコミュニケーションスタイルの違いに戸惑うところがあり、ハンドリングする難しさを思いました。

私自身は普段、あるべき論や常識的な考え方に囚われないように心がけており、相手を否定するところから持論を展開するスタイルを取らないなかで、自分と異なる方法論で意見されたときにも上手く対処できるよう、腕をあげなければと痛感しました。

その点、平井市長は適切に対応できているので凄い(ときに辛辣な意見をも受け止め、言葉を選んで的確に返す)と感じ入りました。

よく存じ上げている町会長から「カタカナ用語を使うな!」とお叱りも受けました。

ワークショップならぬ「みなで話し合いながら作り出す場」を行い、シェアリングではなく「感想共有・意見交換」をした後、アンケートもとい「ご意見書」への記入を依頼し、延長戦で用意していたカフェトーク改め「お茶会」をご案内して、まちづくりトークを終えました。・・’トーク’はカタカナのままで恐縮です。

お茶会では、フェアトレードコーヒーすなわち「公正な貿易取引により購入した珈琲」を提供させていただきました。

「自治基本条例がなぜ必要か?」という問いかけに対する肝心な答えについて、触れていませんでした。

これからの日本社会は人口が減少し、税収が減ります。そのために行政の力が弱くなることが予測されるなかで、将来において困らないで済むように地域の自治力を高める必要があります。そのために自治基本条例で仕組みづくりが求められるのです。

といった説明をすると、なんだか雲をつかむような話題で、自分事の身近な問題として捉えることができなくなります。今回、市長が一つの例で話されたことが私のなかで腑に落ちました。

私の言葉で概略すると次になります。

自治会町内会や各団体の活動を担っているのは高齢者の方々が中心で、「次の担い手がいない」が共通の課題。一方、逗子はいま子育て世代の移住が増えて人口が微増しているものの、その世代が自治の活動に加わるケースは稀である。

若い人たちが自治にもっと関われるような理念やルールを考え、文書化したい。若者も、高齢者も、障害のある人も、それぞれが「まちの暮らしをよくしたい!」という思いは共通しているはず。わがまちへの想いを具体化するのが、自治基本条例である。

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