旅行と仕事のどちらをとるか?トラベルチャンス!

シンガポール家族旅行二日目です。

昨日の昼間はスコールの大雨が止まず、身動き取れませんでした。今日は暑すぎて外に出られず。じゃぶじゃぶ池で水遊びして、ホテルの部屋で涼みました。

夕方になってから、シンガポール動物園にいきました。市街地からタクシーで30分かからず到着。

お勧めされたナイトサファリへ。ショーとトラム、面白かったです。動物に変な芸を仕込ませない所に、シンガポール人の自然へのリスペクトが伝わりました。

以下、雑談。
男の100年ライフプロジェクトのフォーラムで、基調講演の古市憲寿さんが「おじいちゃんかどうかは、昔話の分量で判断」と語ったと、プロジェクトの尾形リーダーからレポートありました。おじいちゃん感覚の私も昔話を。

私がまだ会社勤めをしていたとき、お盆休みに申し込んでいた四万十川カヌーツアーを、仕事の都合でキャンセルしたことがありました。

今にして思えば「なんで、そんな判断しちゃったんだろう」となるのですが、当時は仕事の優先順位が生活より上でした。

サラリーマンたるもの仕事第一であるべき!と思いましたし、定年まで居るつもりの会社だったので、旅行を理由に仕事を休んで評価を落とすのが嫌でした。組織に忠誠を尽くす姿勢を示すことで上司の覚えがよくなり、出世に良い影響があるだろうと考えました。

仮に旅行へ出かけたとしても、仕事のことが気になって川遊びに集中できなかったはずで、仕事を理由に旅行を諦めたことに悔いはありませんでした。

四万十川は、愛読書『日本の川を旅する』ほかで川下りのシミュレーションを頭の中で何度も行っていたほど、憧れの地でした。せっかくの機会をフイにしてガッカリした気持ちはありましたが、妻の了解をとり、自ら進んで休暇を取り下げました。

ちなみに、お盆休みを返上して行った仕事は、草の根eラーニングという国の事業でした。予算3.9億円で、ニート・フリーター向けEラーニングのシステムとプログラムを構築しました。・・もちろん、私が関わったのはほんの一部ですが。

引きこもりの若者を対象にしたセミナーを実施しても参加してもらえないけれど(そもそも外に出ないので)、インターネットなら家で出来るからいいでしょう。といったコンセプトでした。

件のEラーニングはどうなったかといえば、予算の切れ目が事業の切れ目。経産省の予算がなくなったあと、事業者の自助努力で続ける試みはあったものの、ジ・エンド。いま、その痕跡は残っていません。

社会の役にあまり立たなかった事業で、私もさほど貢献できませんでした。ツアー料金のキャンセル代を犠牲にしてまで休出する必要はなかったのに、そうしてしまった理由は、当時の私の「サラリーマン根性」でした。

今にして思えば、プライベートを優先したほうがよかった。この分野でさほど専門性がなかった私が休んでも誰も困らなかったはずで、ノープロブレムでした。会社に魂を売る仕事スタイルだった私のマインドが問題でした。

そして、翌年に妻が妊娠し、長女が生まれからはアウトドア旅行のハードルが高くなり、四万十川にいくチャンスを逃しました。今にして思えば、川を下って海まで出て、航海したかったと、後悔しています。

そんな一件があったので、「仕事と旅行、どっちをとるか?」という状況になったら、

トラベルチャンス!!

と掛け声を入れて、旅行を選ぶようにしています。

関口宏「100人に聞きました」風でお願いします

こんなことをツラツラと書くのも、シンガポール旅行中の5月13日に仕事がブッキングしたからです。

市役所でまちづくりトークがあり、その司会が市民協働コーディネーターの役目でした。また、地域活動で顔をだしておきたい行事もありました。また、こういう日に限って講演イベントのオファーが複数あり、他の講師を紹介しました。

かつての私なら、周りの評価が気になって「本当は仕事優先にした方がよかったのでは?」と考えたはずですし、将来の不安が立って「やはり仕事をすべきだったか?」と思ったかもしれません。

でも今回は、そうした殊勝な気持ちは湧きませんでした。シンガポールの地下鉄にあったポスターも、私の選択を支持してくれました。

そうはいっても、我存ぜぬ!とまで割り切れるほど私の心は強くなく。まちづくりトークがどうだったかなぁ、と気になっていました。

逗子フェアトレードタウンの会Facebookで盛り上がった様子を確認し、ホッとしたのでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA